もはや日本のコンテンツ産業で、ストーリーはあまり重視されていません。
ストーリー非重視の傾向は、ほかの記事で考察しています。
▼ 読解できる人間がそもそもへってる
▼ 「ストーリーは死んだ」の本質
この記事の目次
「長編はいらない。つまり……?」
日本人の多くが、もはや長文を読解できない────
これは逆にチャンスだとおもいました。
長文を書くのって、ものすごくタイヘンなんですよね。その手間をはぶけるのは、ある意味とても「エコ」です。
シナリオをかく時間を、ほかの作業にあてられるということ。
もっというと「シナリオを短く濃密にできる」。長ったらしくて面白いストーリーより、短くても面白いストーリーのほうが、人生の「得」ですよね。
(複雑で長い)ストーリーが重視されないおかげで、クリエイターは今までより「時間を有効活用」できるようになった。
「活動の優先順位は?」
たぶん「逆じゃねーの……?」っておもわれるでしょうが、
- ブログかきまくる
- イラストかきまくる
- フォロワーふやしまくる
- ゲーム制作や出版をする
つまり、
創作以外の収入経路 > ビジュアル > フォロワー ≧ 制作活動
▲ この優先順位で、いま考えてます。
「ブログが最優先ってどゆこと!?」
「執筆能力」をイチバン手軽に発揮できるのは、ブログです。
作家志望者にとって「毎日テキストをかきまくる」って、「日常」なんですよね。たいして苦じゃないわけです。
そしてブログは、書けば書くほど成果がでる。
創作物とおなじく「恒久的な財産」になるとおもいます。
べつに「YouTube」でもいいですが、自分はYouTubeよりブログのほうが合ってる気がしたんで、いまはブログに注力してます。
ようするに「ブログ」の部分は、「創作以外の収入経路」ってことです。
「シナリオよりイラストが優先なの?」
シナリオよりも、イラストのほうが「ヒトあつめ」がラクです。
「SNSでは、物書きより絵描きのほうが強い」現状が、すべてを表しています。文章よりビジュアルが優先される。
自分レベルのイラストでも、1枚ツイッターにアップするだけで、フォロワーが数人ふえます。おそらく母数がふえるほど、増加割合がふえる。
そして「絵柄」はそのまま「ブランディング」につながります。
「この絵柄みたことある!」って記憶にすりこまれる。
テキストは、だれが書いてもテキストです。どんな文豪が「うんこ」って書いても、それはただの文字の羅列。素人でも「うんこ」って書けるわけです。「個性」がわかりにくい。
本当は「テキスト」こそが、もっとも個性のでる媒体だとおもいますが、「長文」が求められていない現状では、もはや「テキストで個性を出したくても出せない」んですよね。ツイッターで長文かきまくったって、ウザがられるだけです。
また、イラストは描けば描くほどうまくなります。
まだまだですが、数年前よりはうまくなったとおもってます。
いっぽう、テキストは書いても書いても、上達がほとんど表面化しません。それにシナリオは書けば書くほど「ネタ」が枯渇していきます。
シナリオは消耗で、イラストは蓄積の技術なわけです。
イラストのほうが、気軽にやっちゃっていい。
「フォロワー数は重要じゃない?」
SNSのフォロワーふやすより、ブログのPVふやすほうが大事です。
いくら人気者になったって、なんの施策もしなければ、SNSで得られるのは「承認欲求」だけ。フォロワーは「客」ではなく、ただの「観戦者」です。
SNSで人気者になる意味のあるヒトは、すでに「売るコンテンツ」をもっているヒトです。カフェの店長とか、文具メーカーとか、商業マンガ家とか。売るコンテンツがあるからこそ、「導線」としてSNSが活きる。
個人的には「フォロワー数」はただの結果で、ほとんど無価値だとおもってます。
1億円バラまけば500万人以上フォロワーがふえる────もはやその程度の指標では。
▼ 1億円バラマキの件
「制作活動が最下位じゃん!」
制作活動の優先順位は、最下位にせざるを得ません。
こればっかりは、「今の社会のシステム」だからどうしようもない。
創作物は、「タダでみるのが当たり前のモノ」になりつつあります。これでどうやってメシ食えっていうんですかね。マンガ家も、小説家も、アニメーターも、みーんな日本で苦しんでます。
結論としては、「創作物は〝趣味〟でつくるしかない」。
「お金」と「時間」を消耗して、創作物をつくる。創作活動は「贅沢な娯楽」。個人創作を安定したビジネスにすることは、宝クジをあてることよりも難しい。
「お金以外の充実」を、そこに求めるしかない。
そして生きるためのお金は、ほかのことで稼がなければいけない。
「ストーリーはどうするの?」
ストーリーは「わかりやすさ」と「テンポのよさ」を重視。
「複雑さ」と「重厚さ」はみせない。技術力があがると「おれはこんな話も書けるんだぜ!」と調子にのりがちなので気をつける。
ほとんどの読者は、ストーリーをみてるわけじゃない。「ストーリーをみている」と「錯覚」しているだけだ。
ストーリー以外に注力して、はじめてストーリーは輝く。
忘れないようにしたいです。
まとめ 「究極の娯楽をつづけるために」
創作は、この世のすべてが詰まった娯楽です。
創ること以上におもしろいことなんて、この世にはない。
「制作活動」の優先順位を最下位にしたのは、「末永くつづけるため」です。ほかでしっかり稼げるようにして、まったり活動をつづけていくと。
ただ、ここで問題なのが「読者」の存在です。
ハッキリいってこんな状況では、ほとんどの読者を好きにはなれません。自分を助けてくれないただの「傍観者」や「ハイエナ」たちを、好きになれるわけないですよね。
ほとんどの読者が嫌いなら、じゃあ誰のためにつくるのか。
この気持ちも、いずれ決着をつけなければいけないとおもっています。
今回は以上です。よき創作ライフを────ではまたφ(・ω・ )