ストーリーを書いたところで、読まれなければただの自己満足です。
どうやったら多くのヒトに読んでもらえるのか。一次創作やってる人間ならいつも悩んでいることだと思います。正直言って自分も正解に辿り着いている気はしません。
以下、思考の整理がてらつらつら書いていきます。
この記事の目次
どうしたら読んでもらえるか
広報手段の限られる個人サークルでは、「口コミ」「強い需要」「定期更新」でしか読者を獲得できないと考えてます。(三大欲求に訴えるアダルトものは別)
ただ、どれも一筋縄ではいかない。
口コミ
信頼できる相手に「これ面白いよ」って言われると、「へぇそうなんだ」ってすこし耳を傾けます。あるいは全くの他人でも。これが口コミの強さです。
個人で口コミを意図的に生みだすのは、本当に難しいと思います。(商業だったら資金力や人脈である程度どうにかなる)
結局「有名人に気に入られてからが本番」みたいなとこがありますし。で、マイナー作品が大好きな人間は、そもそもメジャーにはあんまりいかないんで、マイナーは永久にマイナーみたいなスパイラルがあります。
「有名な誰かに好かれる必要がある」、もちろん、作品がです。ゴマすりで得られるようなネームバリューなんてクソ喰らえですわ。作品の力で好かれないといけない。
そして有名な誰かに届くには、たくさんの無名の人々にも好かれないといけない。これが難しい。そのヒトたちを良い意味で屈服させられれば、あとはもう勝ちなわけです。
つまりそれが「強い需要」ということなのかもしれません。
強い需要
強い需要があるものって、案外カンタンに見つかります。
ただ、実行できるかは別問題です。
なろうで異世界転生が流行ってるからって、「じゃあ異世界転生書くか!」と、果たしてどれだけの人間が実行できるのか。ハッキリ言って恥ずかしいですよね。もともと硬派な刑事モノ書いてたような小説家志望者が、流行ってるからって異世界転生を書く────悔しいですよ、そんなの。
「好きじゃないことを実行する」って、本当に難しいです。
単にお金がほしいんだったら、詐欺でもなんでもやりゃいいんですよ。でもそうするヒトは少ない。お金がほしいヒトはたくさんいるけど、わざわざ詐欺してまで儲けたいってヒトは稀です。なぜって、好きなことじゃないから。
自分は大好きなのに、需要がない────これは本当に地獄です。すくなくともクリエイターにとっては。
だからなんとか、越えちゃいけないラインを越えない程度に、自分を失わないギリギリの範囲で、趣味趣向を適応させようとする。
一歩ズレるだけで、そこは最高のブルーオーシャンかもしれない。でもわからない。どんどん自分を見失っていくかもしれない。こわい。だから多くのヒトは「強い需要」に踏み出せない。自分もそうです。
こわいんですよ、大衆に迎合するのが。
そんなとき、よほどの才人だったら「俺色に染めてやるぜ!」って感じで、「新しい需要」を生み出せるかもしれませんけど、99%以上は自分を含めてそんな人間じゃない。
だから創作で生きていきたいなら、需要があるものを作らなくちゃいけない。
自分を失わない範囲で、多くのヒトと充実を共有できるような、何かを。
定期更新
「毎日更新」を頑張ってるYouTuberって多いですよね。そしてそういうYouTuberに限って、ちゃんと報われています。本当にすごくわかりやすい。
定期更新は、広報活動の基本だと思います。ただこれも、並大抵のことじゃない。
「毎日更新」なんて、そのためだけに生きてでもいない限りほぼ不可能ですよね。「動画」はわりと毎日更新しやすいコンテンツだとは思いますけど、それでもタイヘンでしょう。
一次創作の場合は、もっとタイヘンです。ほぼ「無」から「有」を作りだすわけです。動画とったり、二次創作したりの比じゃないくらい疲れる。しかもストーリーの場合は「前後関係」をちゃんと考えないといけませんから、よりキツいです。
ただ、「定期更新」というくくりなら、かろうじて実現可能かもしれない。
なぜ定期更新が大切かって、「日付との紐付け」が影響してるんだと思います。たとえば「毎週火曜日更新」なら、「あっ、きょう火曜日じゃん!」って思い出す。これが仮に「だいたい週一更新です」みたいに曖昧で不定期だったら、たとえ総合的に同じ更新ペースであっても、やってくる人数は変わってくると思います。
自分を律して、定期的に更新するって、難しいです。プロ漫画家は編集者にシリ叩かれてますから、なんとか週一・月一で安定連載できてますけど、自分は個人です。
YouTuberは毎日更新する強い意味があります。なぜって、収入に直結するから。どんどん動画をアップロードして、し続けて、再生数を稼いで稼いで稼ぎまくる必要がある。だけど一次創作者はそうじゃない。仮に毎日更新したって、収入には直結しません。「生きていくために必要だから」なんて、状況がシリを叩いてくれるわけでもない。「YouTube」みたいに個人が気軽に収益化できる優れたプラットフォームが、一次創作の分野にはないわけです。
優れたプラットフォームが現れなければ、一次創作の公開はいつまでたっても「宝くじ」です。
宝くじを毎日続けられるほどは狂えてない。
だけど定期更新は必要です。毎日がムリでも、毎週がムリでも、限りなく不定期に近くても、更新し続けないといけない。でなければ誰にも届かない。
「更新する場所」が、何よりも重要になってくる。それをずっと探してます。
まとめ
「個人の一次創作の時代はほぼ終わった」というのが、個人的な考えです。
ですが、魂がそれを拒絶しているので、なんとか抜け道を探しているのが今です。YouTubeの著作権違反コンテンツも、なろうの設定使い回し小説も、二次創作も、べつに良いと思いますよ。だけど一次創作だっていいじゃないっすか。なんで一次創作が一番食えない構造なんすか。パクったもん勝ち、なんで正直者がバカを見ないといけないんすか。などなど────いろいろ考えちゃうわけです。
頭では理解してるつもりなんですけどね。べつにそれは、「ズル」でもなんでもなくて、ただそういう社会構造なんだと。ルールは、ルールを破る人間にこそ旨味がある。他人のフンドシで生きたほうが、箔がつく。
創作する理由をかぎりなく見失ってる感はありますが、不思議なことに「続ける」という選択肢以外がない状況です。なんとか上手くやっていきたいですね。
今回は以上です。良きコンテンツライフを────ではまたφ(・ω・ )