4月5日、「大魔術師ヴァルゴス」が事前配布されました。
4月10日からはじまる「爆誕! 悪党同盟」のカードです。
効果は「自分のターンの修了時 自分がこのターンに使用した呪文1つを再使用する(対象はランダム)」。
おもしろい効果だとおもいます。無料の事前配布もうれしい。
ですが、OTK環境で配るのはどうかしているなとおもいました。
この記事の目次
「OTKデッキと相性よすぎね?」
スタッツもそこそこよく、場に残りやすい。汎用性も高い。
おおくのデッキで活躍しそうです。
ただし4月10日までは、天下一ヴドゥ祭環境です。DKレクサーとOTKであふれたクソ環境。売上50%減もうなづける地獄の拷問環境です。
大魔術師ヴァルゴスは、OTKデッキのパワーを底上げします。
たとえばOTKパラディン。ホーリーラスでもDKでも。大魔術師ヴァルゴスがあるおかげで「ドロー」が加速します。「クリスタル学」「一閃の光」「英雄ポーション」。単純に強化されました。
OTKなので、敵が回復しようがどうでもいい。
プリーストとも相性がいい。とくにクローンプリ。二度復活したり、思念撃破で追撃したり。これまた単純に強化。(壁プリだとオークハートのジャマになるけど、たぶん相性はイイ)
マリゴスとヴェレンとヴァルガス復活、思念撃破でドンドン。
復活、からの復活。
環境末期、ラダーはさらに地獄と化した。
「なんで今、これを配ったの?」
イチバン解せないのは、「なぜこのタイミングで、このカードを配るのか」。
みんなクソOTKデッキで苦しんでいる。OTKで楽しんでるのは一部のサイコプレイヤーだけ。前年から売上が50%落ちた。みんな辛くなってハースストーンから去った。
それでも残りつづけたプレイヤーに、大魔術師ヴァルゴスを配った。
「最後の5日間、さらに強化されたOTK環境を楽しんでね!」ってことなんでしょうか。
壊れた環境をさらに壊れさせたら面白くなるのか。
「悪党同盟とのコントラスト効果でも狙ってる?」
悪党同盟の新カードと、大魔術師ヴァルガスの相性、あまりよさそうには見えません。
ここまで輝くのは、この5日間が最後では。
開発は、あえて「狂ったOTK環境」を印象づけたいのかもしれないと、すこしおもいました。ワタリガラス年のクソさが際立てば際立つほど、ドラゴン年がマシにみえる。いわゆるコントラスト効果です。
すごい。策士。
ですが、「この大事な時期にOTKの印象つよめていいのか?」ともおもいます。
なんにせよバクチにでたなと。
「楽しんでるヒトもいる?」
今回の配布、楽しんでいるプレイヤーもたくさんいるようです。
強化された復活プリできゃっきゃと喜んでいる。「ヤバいww」「うざいww」「つよすぎww」。刈り取るぞクソ聖職者共。
正気を疑うところですが、ゲームは「楽しんだ者勝ち」。
ハースストーンプレイヤーとして正しいのは、たぶん今を楽しんでいるヒトたちです。
「またいつか悪さしそう」
大魔術師ヴァルガスが悪さするのは、この5日間だけ────
ほんとうにそうなのか。
もしまた相性のいいカードが登場したら、暴れまわるはずです。復活スペル、招集スペル、ミニオンコピー。ヴァルゴスがいる環境では安易にだせなくなる。
ヴァルガスがいるおかげで、今後はOPスペルが登場しなくなるのか? それだったら逆にうれしいですが。信じていいのか。
ヴァルガスは良くも悪くも、今後の新カードを限定するとおもいます。
まとめ「開発は正気を失っているのか」
ハッキリいって「悪意」を感じる配布です。
ハースストーンの息の根を止めようとしているスパイがいるのか、プレイヤーへのストレステストで興奮しているサイコがいるのか、OTK環境を面白いとおもってる無能がいるのか、コントラスト効果を狙った策士がいるのか。
どちらにせよ、この配布をきめた人間はネジがぶっとんでる。
多少でもカードゲームをかじった人間なら、大魔術師ヴァルゴスがOTK環境にどんな影響をおよぼすかは想像できたはずです。
わかったうえで、配った。
怒りよりも恐怖を感じました。あまりに挑戦的すぎる。ハースストーンから多くのプレイヤーが離れたいま、かけていいバクチなのか。
開発のなかに、ヤバい人間がいるのでは。いい意味でもわるい意味でも。
「爆誕! 悪党同盟」がどんな環境になるかはまだわかりません。打ってかわって神環境になるかもしれないし、ベンブロード環境の焼き増しカードばかりですぐ飽きられるかもしれないし、またワタリガラスの悪夢をみるかもしれない。
ただ少なくとも、状況はエンターテイメントしているなと。
悪党同盟がおもしろい環境になることを祈るばかりです。
じゃあちょっとOTK握ってくるわ。