5月22日(日本時間23日)、ナーフが実施されます。
「悪党同盟の悪漢」「ぶんどり部隊」「段取り」「文書管理官エリシアーナ」の4枚。
意外にもメイジはノータッチでした。
▼ 公式
以下、メモがてら考察していきます。
この記事の目次
「どんなナーフ?」
- 悪漢 1/5 ⇒ 1/4
- ぶんどり 3マナ ⇒ 4マナ
- 段取り 3コスト減少 ⇒ 2コスト減少
- エリシアーナ 8マナ ⇒ 9マナ
「悪漢まだ強くね?」
悪漢は「1/4」でも十分強いとおもいます。
個人的には「1/3」or「4マナ」を予想してました。
3~4ターン目に4打点はなかなか出にくい。あいかわらず盤面にのこって、ワグル・ピックで帰っていく厄介なカードになるとおもいます。
「ぶんどり部隊はまぁ妥当」
1コスト上がるだけで、ぶんどり部隊はかなり使いづらくなる。
「ぶんどり ⇒ ワグルピック」のテンポが悪化。
ただし、段取りナーフに比べたら蚊にさされたようなもんかと。
「またクラシックカードかよ!」
「段取り」ナーフは、致命傷だとおもいます。
テンポローグとかいうレベルじゃなくて、ローグそのものに致命傷。
「3コスト減少」の瞬発力をいよいよ失った。テスもミラクルもホッパーも海賊もみんな影響をうける。退散も逃げ足もぶんどりも大砲連射も、今よりずっと打ちづらくなる。
ローグはアイデンティティのひとつを失った。
個人的には、さいきんクラシックカードをいじりすぎだとおもいます。
ドルイドが「マナ加速」を失ってただのトークンオジサンになったように、ローグも「やれること」が減って個性のすくないヒーローになるかもしれない。
「クラシックが強すぎると困る!」「新弾を買わせたい!」という意図はわかりますが、古参プレイヤーの心は確実にはなれていくし、新規も参入しづらくなるでしょう。
目先の利益に目がくらんで、これ以上ユーザー数がへらないことを祈ります。
「エリシアーナはコスト調整だけか」
エリシアーナは、コントロールミラーの「超ロングゲーム」の原因でした。
一戦30分なんてザラ。
しかもウォリコンはテンポローグに有利だったので、ラダーで大流行していた。コントロール好きのプレイヤーには、この1ヶ月は地獄だったとおもいます。
9コスになって「回収」しづらくなったものの、今後もエリシアーナは使われそう。
ロングゲームがすこし短くなるだけ。ウォリコンのデッキパワーを下げる要因にはならない。ただし、テンポローグ弱体化で有利マッチはへりそうです。
「メイジの招来は!?」
メイジ、無傷です。
おそらくメイジさらに増えます。
メイジはウォリコンに強く、テンポローグとも戦える。ナーフ前からすでにティア上位にいるヒーローでした。大会でも使用者がおおかった。
「召喚師の招来」というカードは、あきらかに強すぎる。
ひとりだけ双呪文の肉食キューブを使ってる。しかも3マナ。
せめて4マナか5マナか、双呪文削除か────まさかの手つかず。
これはそうとうメイジにヘイトが集まるとおもいます。
「ウォリアーも強いままじゃね?」
公式コミュニティで「ローグよりウォリアーをナーフしろ!」って意見をやたらみるんですが、おそらく彼らはローグ使いなんですよね。
バランスという点では、ローグよりウォリアーのほうが遥かにマシです。
なぜって、ウォリコンは対策しやすいから。
(唯一ナーフしたほうがいいとおもうのは、「狂気の天才ドクターブーム」のメカ急襲。というかヒーローカードは二度と作らないでほしい)
ウォリコンがナーフを免れたのは、自分はとくに悲観しません。おおくのヒーローはウォリコンに対する答えをもっている。一方でテンポローグにはウーズ以外の答えがほぼなかった。その差が今回の扱いの差だとおもいます。
ローグ使いがウォリアーにぶつくさ言ってるのは完全にお門違い。環境をおかしくしていたのはむしろ、「ウォリコン以外のほとんどに5分以上」だったテンポローグのほう。テンポローグがふえすぎたから、ウォリコンがふえた。
というか招来メイジがふえるので、ウォリアーはすこし苦しくなるとおもいます。
まとめ「魅力的なナーフではない」
ワクワクするナーフではない。
これは間違いないとおもいます。
テンポローグという「ウォリコン以外にほどんど5分以上で戦える」という異常なデッキが消えうせ、エリシアーナ×2の超ロングゲームがへる────たしかに喜ばしいことですが、べつにワクワクはしない。段取りナーフはいらなかった。
テンポローグ戦の「何でもアリ」感は異常でした。有利不利という概念を、パワーカードと運ゲー要素でグチャグチャにし、環境を混沌に陥れていた。それがすこし減るだけ。
じゃあ何がふえるって、招来ゲーです。
亡霊の書で運ゲーして、巨人だして、招来。おてがる盤面制圧。やられた側は「しょーもな」としかおもわない。必死に除去しても、なんと双呪文。また並ぶ。天文術師もある。団結するのだー。ハズレ、アタリ。
招来ゲー、たのしいか。
テンポローグよりは招来メイジのほうが対策しやすいですが、対策できるからといって、招来のしょーもなさはかわらない。前準備もほとんど必要なく、呆気なく盤面制圧。
肉食キューブで引退者が続出した過去から、なにを学んだのか。
すくなくともワタリガラス年よりはマシな環境ですが、「もうすこし何かあっただろ」と感じるナーフでした。
今回は以上です。よきハースストーンライフを────ではまた。
▼ まさかのバフ調整