「個人創作」は「趣味」でやってるヒトがおおいです。
なぜって、基本的に儲かるものではないから。
個人創作を「ビジネス」にするのはむずかしい。ほんとうに優れた才能をもつ、ひとにぎりのクリエイターしか実現できていない。
以下、それでも「個人創作のビジネスモデル」について考察していきます。
この記事の目次
「あんたの個人創作の定義は?」
「個人創作」の定義は、「他人の著作物をかりずに1人でする創作」とします。
この場合、「二次創作」は個人創作ではありません。
ただし「二次創作をしながら個人創作をおこなう」ことは、広義で個人創作にふくまれるとおもいます。
「ビジネスモデルってなに?」
ビジネスモデルはカンタンにいうと、「利益をえる仕組み」です。
あらゆる事業者が、儲かる儲からないにかかわらず、ビジネスモデルをもっています。
「モデルの種類は?」
ビジネスモデルの分類は多岐にわたりますが、基本は「9モデル」だとおもいます。
- 物販
- 小売
- 広告
- ライセンス
- 消耗品
- 継続課金
- 仲介
- フリーミアム
- 二次利用
「個人創作でつかえるモデルは?」
以下、私見による選出です。異論があればおしえてください。
- 物販
- 広告
- 継続課金
- フリーミアム
- 二次利用
▲ 個人創作では、この「5つ」が選択肢になるとおもいます。
「物販」────個人創作の基本。作品を売って、利益をえる。
「広告」────ゲームアプリの広告。ブログやYouTubeの併用もこれ。
「継続課金」────pixivFANBOXなどのパトロン系。ファンクラブなども。
「フリーミアム」────無料作品でヒト集めるのはほぼこれ。
「二次利用」────サントラ、単行本化、LINEスタンプなど。
なお、「ライセンス」モデルをここに入れなかったのは、「個人の範疇」でライセンス管理することはほぼ不可能だとおもったからです。
「どのモデルにすりゃいいの?」
どのモデルにしようが、儲からないものは儲かりません。
────これだと話がおわってしまう。
とりあえず間違いないのは、「単一のモデルに依存するのは危険」ということ。
たとえば「広告モデル」に依存するとします。ブログやYouTube。これ……Googleが「やっぱやーめた!」っていった時点でオワリなんですよね。あるいはルールを変えられちゃってもオワリ。
「物販モデル」にしてもそう。メインの商品が売れなくなったらオワリ。
だからビジネスモデルは「複数もつ・合わせる」のが大事であると。
「あんたのモデルは?」
自分のビジネスモデルは、「物販」「広告」「フリーミアム」「二次利用」です。
つまり「個人創作の5つのビジネスモデル」のうちの、4つです。「継続課金」以外。
なぜ「継続課金」をやらないかというと、「超メンドウ」だからです。パトロンサービスで月額○○○円────その分ちゃんと活動しないといけない。パトロン系の継続課金は、リソースをはげしく奪われる。
「物販」は────現在はKindle本のみ。「Skeb」もある意味では物販かも。商業本は絶版ずみ。グッズ製作は、在庫リスクがデカすぎるのあまりやりたくない。今後、コミティア用の同人誌と、Steam用のゲームをつくりたいとおもってます。
「広告」は────ブログの広告です。創作活動の副産物として、記事をかいている。ぶっちゃけ物販よりブログのほうが需要ある現状です。
「フリーミアム」は────公開中の無料コンテンツがその役割をになっています。ノベルアプリやイラストやブログを無料でみてくれたヒトが、有料コンテンツに手をのばしてくれればいいなと。
「二次利用」は────これからですね。ブログ記事も創作の二次利用といえばそうですが。
「クラウドファンディングは?」
クラウドファンディングは、ビジネスモデルというより「資金調達」です。
また、個人でやるには敷居がたかい。「豊富な特典」をつけたらなおタイヘン。パトロン系の継続課金のように、リソースを激しく奪われかねない。
高い計画性がもとめられる、ハイリスク・ハイリターンの手段かと。
「個人創作って儲かるの?」
まず儲かりません。
個人創作には「強力なライバル」がおおすぎます。「趣味でやってる無料クリエイター」や、「名だたる大企業」もライバルです。
レッドオーシャンとかいうレベルじゃない。
ただ────「副業」にはなるとおもいます。
本業のかたわら個人創作をして、すこしでも収入をえると。あるいは本業につなげるためにおこなう。
もちろん、イッパツ当てて大成功している個人クリエイターもいますが、宝クジのほうがまだ当たるとおもいます。
まとめ 「趣味でやってるやつがいちばん賢い」
創作物は、もはや氾濫している。
みたくもない創作物だって、どんぶらこっこと流れてきて、勝手に目にはいるレベル。あまりにもライバルがおおすぎる。
ただ────個人創作はたのしい。
自分は正直、他人の創作物にはほとんど興味がありません。「創作物」よりも、「創作をすること」がたのしいわけです。そして「創作研究」もたのしい。
「個人創作は、ビジネスではなく、娯楽」
こうおもって活動したほうが、心おだやかにいられるとおもいます。
「じゃあ、あんたは?」
自分は────個人創作をビジネスにしたいです。
「応援してやるからタダでやれやww」みたいな消費者が、大嫌いなんですよね。
自分は無料コンテンツをつくってきたので、よくみました。トラウマレベル。
そんな連中を喜ばせるために、奴隷のごとく個人創作をしたくない。たのしいことを、バカバカしい気持ちでつづけたくない。
個人創作をたのしみ、継続するために、ビジネスにしたいわけです。
ただ────そうはいっても無理難題なのは理解してます。実現するには、長い時間と、多大な努力と、ありもしない才能が必要だと。
まぁ、こういうのを考えるのがたのしいわけです。
今回は以上です。人生によき創作を────ではまたφ(・ω・ )
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