日誌その8にして、ようやく第1話が完成しました。
以下、メモがてら第1話完成直前までの「最後の悪あがき」を書いていきます。主に「ローディング」「セーブ」「オート」といったユーザビリティにもろに関わってくる部分の話です。
前回の日誌

まとめ



クロノウサギR公開開始
第1話紹介記事



おかげさまで第1話公開できました。
プラグイン/機能追加/改善
ローディング表示
ブラウザ版の場合、初動のロード時間が10秒以上かかる時がある。この時、真っ黒な画面のままだとプレイヤーが困惑し、すぐに離脱してしまうかもしれない。
なので「NowLoading」を最初に表示し、CSSアニメーションでクルクルするようにした。
参考にさせて頂いた記事

↑タイトルからシナリオ読み込む時の画面。
また、ブラウザノベルはksファイルの読み込み時にそこそこ時間がかかる。
なのでタイトル画面からksファイルを読み込む時、「シナリオ読み込み中────」というテキストを表示し、読み込まれたと同時に改ページで消えるようにした。
オートセーブ機能
「追憶」の項目。
特定のシーンで自動的にセーブして、そこから再スタートできる機能を入れました。なくても別にいいと思うんですが、あっても別にいいと思うんで。
参考にさせて頂いた記事

セーブデータ消去機能
セーブや変数(フラグ)を全て消去する機能を入れました。
なんかアプデでセーブ壊れて、進行不能バグみたいのが出ちゃったらイヤだなと思って、最終手段を用意しておいた感じです。
参考にさせて頂いた記事(ドメイン上のセーブ全てが消えないようにする方法)

ただしデータを消去しても、「オートセーブの情報」は消えないみたいです(たぶん)。
Chromeをスーパーリロードしても、変数をクリアをしてもダメでした。
なんかオートセーブだけ扱いが特殊なんですかね。
パスワード機能
パスワード入力画面。
デバッグ用に作りました。ここに特定ワードを打ちこむと、フラグが全解放になると。
せっかく作ったので、デバッグ以外にもなにか役割を与えるかもしれません。
セーブスロットを少なくした
ブラウザの各ドメインごとのオンラインデータ保存容量がわりとシビアらしく、ティラノのセーブデータもけっこう容量食うようなので、30個から6個に減らしました。
(容量オーバーするとエラー出てセーブできなくなるらしい)
あとサムネも低画質に。
バックログ拡張
詳しくはこちら



テキスト演出を文字ウインドウの前に
詳しくはこちら



そのほか所感/気づいたこと
ルビ振りはなるべく避ける
吉里吉里方式のルビ振り、かなりエグいです。
「(一食触発/いっしょくそくはつ)」みたいな一般的な記法ではなく、「[ruby text=いっ]一[ruby text=しょく]触[ruby text=そく]即[ruby text=はつ]発」とする必要がある。
作業量がおそろしいことになるので、なるべくルビはつけないほうがいいかも。
ルビ拡張プラグイン

↑なお、あらかじめルビを登録しておくプラグインがありました。読み方が確実に決まっている熟語を多用する場合には便利そう。
領域選択ツールが重いので別手段
ティラノビルダーの領域選択ツールがかなり重く、自環境では起動に数十秒かかる。
またウインドウが異様に大きく表示されてしまい、プレビューの縮小もできないのでかなり操作が難しい。領域選択ツールはなるべく使わず、手打ちでpx調整したほうが効率が良さそう。
ただし「テキスト演出」をスクリプト以外でやろうとすると、アニメーション切り替えに領域選択ツールの起動が必須となる(2018年9月現在)。
ptext mtextタグの補助プラグイン

mtextオンラインテストページ

↑のような便利なツールを使うことで、比較的ラクにテキスト演出のスクリプトが作れそう。
変数を使ってみた
生まれて初めて「変数」というものを使ってみました。
子供のころ、RPGツクールの変数の意味がわからなすぎて1個もゲーム作れず仕舞いで、ただただプログラミングへの苦手意識だけが蓄積していたんですが、この歳になってようやく少し理解できるようになりました。
便利っすね、変数(小学生並みの感想)。
試しに「シナリオ開放フラグ」みたいの作ってみました。
ただブラウザ版ノベルは、セーブデータ(システム変数)に依存したシステムにはあまりしたくないので、現状はあまり変数をつかわずに制作していく予定です。
論理OR演算子が効かない?(追記:解決しました)
[if exp=”f.pass == ‘rabbit’ || ‘kangaroo'”]の「||(論理OR演算子)」が効かない? アレコレ試したけど全くわからず。
とはいえ、別にこれを使わないでも、行数を増やせば一応解決はするんですが。
記述が間違ってました!(Twitterで教えていただきました) 「[if exp=”f.pass == ‘rabbit’ || f.pass == ‘kangaroo’”]」とするべきだったようです。
音量は個別のコンポーネントで指定してはいけない
コンフィグで音量調整させたいなら、の話です。
コンポーネントで音量調整するとと、デフォルトの音量に上書きされてしまうんですよね。
なので、シナリオのksファイル開いて、音量部分は一括置換して削除しました。そうしたらデフォルトの音量が反映されるようになりました。
OGG変換まわりについて
Audio Converter

↑OGGへの変換はこのサイトでやってます。一括変換できてラクです。(ただしタグ編集は何故か効かなかった)
VLC media player


↑普段使ってる動画/音楽再生の定番フリーソフト。これでタグ編集できることがわかりました。前の記事で「MP3tag」というソフトをインストールしましたが、いらなかったっすね。
CSSカスタマイズはデバッグ機能で
ティラノビルダーから起動できるデバッグ機能(ティラノライダー)で、ノベルのCSSをカンタンに覗けることに今さら気づいた。
(今まではわざわざテストサーバーにアップロードしてChromeで覗いてた)
スマホではオートとスキップが効かないので諦めた
Chromeの仕様上、スマホでの音楽再生にはタップorクリックが必要です。
つまりオートモードやスキップが、音楽再生時に毎回止まってしまうと。
これはもうどうしようもないので、スマホではオートモードとスキップを非推奨とすることにしました。また、PCのキーボードの「A」にオートモードを当てました。
ノベルコレクションみたく総プレイ回数を取得したい
GoogleAnalyticsのAPIがどーたら、PHPがどーたらみたいな話になるんすかね。
ちょっとよくわからないので、ひとまずは保留。
情報収集/勉強
中世風マップをつくるジェネレーター


音声読み上げソフトをノベルゲで使えないか
参考にさせて頂いた記事

音声読み上げソフトとノベルゲームを組み合わせられたら、「動画感覚」で読めてユーザーもラクチンだと思うんですよね。
で、↑のようなツールがあったんですが、使用状況が限定的なので厳しいと。
結局ボイスほしいなら、現状はゲーム自体に手作業で組み込むしかなさそう。
JavaScriptの勉強
参考にさせて頂いた記事

長らく「プログラミング言語」というものを書かずに生きてきました。
(子供のころC言語とかRubyの本を買ってみたけど、すぐに挫折。なおHTMLは「マークアップ言語」で、CSSは「スタイルシート言語」で、プログラミング言語じゃない)
プログラミング言語なんか知らなくても、人間は生きていけます。
ただどうも、ティラノビルダーというものは、JavaScriptに詳しいほうがいろいろ愉しめそうなニオイがぷんぷんすると。
↑で、買いました。
今回は挫折しないぞ!(遠い目)
…………まぁ、別にプログラムは書けなくてもいいんで、せめて「少しだけでも読めるように」なりたいなと。「ここちょっとだけ書き替えられたらなー」ってとこがけっこうあるんで。
まとめ


おー、ついに第1話公開かー


(疲れた)


で、どれくらいのペースで更新していくの?


わからん


そんなんでこの世の中通用するとおもってんの?


WEBマンガだって不定期更新の多いだろ! ゆるく継続的にアップデートを重ねていきたいんだよ
何はともあれクロノウサギR、第1話公開できました。
やっぱブラウザ上でできるのは感動っすね。ブラウザならではの問題点もありますが、インストール不要の手軽さは魅力。
制作日誌は、今回でひと区切りです。
作品連載中は継続して書いていくつもりですが、次からは「完成後のカスタマイズや運営計画のアレコレ」がメインになると思われます。
ここまでお読み頂きありがとうございました。さらにニッチな制作日誌に興味ある方は次回もよろしくどうぞ。
今回は以上です。良きノベルゲライフを────ではまたφ(・ω・ )
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