「人生で一番影響を受けた小説は」

情報をシェアしよう

新人賞の応募予定のところにそういう質問があって、何を挙げようか迷ってる。


今回書いた作品がどれに影響を受けたって話じゃなくて、作者本人の人生全てを見渡して何に影響を受けたかって意味だと思う。おもしろい問いだと思いつつ、むずかしいなと思った。こんなんでふるいに掛けられても困るけど、応募要項にあるくらいだから見たいところなんだろう。


生まれて初めて読んだ本は、『エルマーの冒険』だと記憶してる。確か。もしかしたら『ズッコケ三人組』かもしれない。どっちも好きだった。

エルマーのぼうけんセット (世界傑作童話シリーズ)
ルース・スタイルス・ガネット
福音館書店
子どものころたぶん最初に読んだ小説
それいけズッコケ三人組 (ポプラ社文庫―ズッコケ文庫)
那須 正幹
ポプラ社
子どもながらに「読みやすかった」

ラノベにハマったのは、中学時代に『ブギーポップは笑わない』を買ってから。第一巻から読み始めたんじゃないくて、イマジネーター(?)のしかも後半から買ったっていう。


確か第一巻が売り切れてたのかな。当時のブギポ人気はすごかった。あまりに途中からすぎてわけわかんなかったんだけど、それでも何故か面白くて。その後に第一巻を買ったけど、一巻ごとにほぼ独立した話なのだと気がついた。だから途中からでも面白かったのかな。


単純に影響を受けたっていうなら、間違いなくブギーポップなのかなと思う。たぶんそういう人多いよなぁ。よく聞くもの。中二病の太祖。「なんだ、こいつもブギーポップに影響受けてるのか」って思われることへのよくわからない恐怖。ありきたりを避けたいんだろうけど、事実影響受けてるしなぁ。


文体という点では、横山秀夫さんのかっこいい三人称を、もう少し崩した感じにしたいと思ってる。一番尊敬してる小説家は横山さんだな。唯一、出版されてる全作を蒐集した作家さん。まだぜんぶは読んでない。楽しみはとっておきたい。


横山さん以上に文章上手い人はなかなか見ない。自分はレトリックとか迂遠なものの多用が苦手なので、こういう削ぎ落として洗練された文章というか、省略の美に憧れる。


「人生で一番影響を受けた小説は」


あえて抽象的な問いにしてるんだろうけど、迷う。素直にブギーポップって書いておくか。あんまりひねっても嘘になっちゃうわ。

震度0
横山 秀夫
朝日新聞出版
多視点小説の極み
ブギーポップは笑わない (電撃文庫)
上遠野 浩平
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
みーんな影響うけた

情報をシェアしよう

筆者をフォローしよう