『脳の右側で描け』という本を読みました。
それから模写をやってみたらアラ不思議、前よりキレイにかけるようになりました。「見たまま描く」という技術のコツをすこしつかめた感じがします。
▼ 読んだ本
「模写?」
美術学校とか出てるわけじゃないのであしからず。素人が独学でやってます。
線をキレイに描くことよりも、「全体のバランスを整える」ことを意識して描きました。
『脳の右側で描け』では、見たまま描く────つまり理屈(左脳)ではなく見たまま(右脳)を働かせることで、絵をもっと上手くかけるようになる技術が解説されています。作中のビフォーアフターは必見。
頭蓋骨の正面の模写。歯がめっちゃ難しいですね。あと目・鼻・口の距離感。ただ────『脳の右側で描け』を参考に「見たまま描く」ことを意識して、ある程度バランスはとれたとおもいます。
正面を描いた2ヶ月後に、横向きの頭蓋骨を模写してみました。正面より横向きのほうがバランスとりやすかったです。よく言われることですけど、左右対象のほうがやっぱりむずかしい。
末節骨って○ンコっぽくね? 横向き頭蓋骨の一ヶ月後に、つぎは手の骨を模写してみました。だんだんコツがつかめてきたなーって感じはします。細かいパーツはやっぱちょっとむずかしいですね。
「模写の資料は?」
▼ 骨や筋肉を絵で解説してくれる良書
『アーティストのための美術解剖学』────この本めっちゃくちゃ人気で評判いいです。初心者からガチ勢まで「骨と筋肉の資料」として必携ともいえる本だとおもいます。あるいはシナリオライティングの資料としてもつかえそう。
「模写練習の感想は?」
正面頭蓋骨編
とにかく「見たままのものを描く」を意識しました(『脳の右側で描け』で繰りかえし言われているワード)。
『脳の右側で描け』を読むまで、「ネガ・スペース」って考え方を知りませんでした。ネガ・スペースすごい便利ですね。
絵のトレーニングのひとつ。くわしくは『脳の右側で描け』で解説されてます。カンタンにいうと、「描く対象」じゃなくて「描く対象の周りのスペース」から全体の輪郭をとらえるような意識法です。
バランスはそこそことれたと思うんですけど、線が汚いのがちょっと気になりました。手書きの字とかも異常に汚くて、まぁたぶん線がキレイにかけない体質なんでしょう(手より頭が先に動いちゃう感じ)。ただ『脳の右側で描け』には「すべての描線に価値があり、優劣の差はない」と書いてあったんで、個性として磨くのも手かもしれません。
ふだんはシナリオばっかり書いてるんですが(商業で小説も出しました)、たまにはこういう絵の練習をしてみると、ふだん使ってない脳ミソがピクピク動くかんじがしました。イイ刺激になってそう。
横向き頭蓋骨編
気分転換がてらにまた模写練習。二ヶ月ぶりでした。前回と同じく「見たまま描く」をひたすら意識。
なかなか絵を描くことが習慣として身につきません。シナリオ修行とイラスト修行の両立はかなり厳しいものがあるなと。シナリオは左脳、イラストは右脳。使ってる脳味噌がそもそもちがう。疲労感の種類もちがいますね 両方の脳をフルスロットルしたときの疲労は本当にヤバい。そうかんがえると漫画家先生はやっぱりどうかしてる(褒め言葉)。
まぁシナリオ修行の一環としてイラスト修行するのもイイ気がします。両脳に刺激をあたえてシナジー効果を期待すると。
手の骨編
末節骨って○ンコっぽくね?
作業時間カウントしたところ、なんとまあトータル5時間以上もかかってました。石膏デッサンは9時間とかふつうにかかるらしいですが、さすがに1パーツの模写程度にこの時間はかけすぎかなと。もうすこし速く書きたいですね。
なんというか、全体のバランスを整えるまでにすごい時間が掛かります。クリスタじゃなくて手書きだったらどんだけ時間かかるんだと。
▼ 愛用のクリスタ
「パッとバランスをつかむ練習」にクロッキー(速写)があるらしいです。ただ、30秒ドローイングをやったことあるんですけど、イマイチ効果が感じられなかったんですよね。
自分の場合は、「ゆっくり考えながら描く」ほうが、上達スピードが結果的に早い気がします。
なお、線をシャカシャカ刻みすぎると、主線が誤魔化されてしまって、なおさら時間かかってしまうらしいです。自分はモロにそんな感じなので、ムダな線をなるべく描かないように心がけたいとおもいました。
まとめ

見たまま描くという「良いコツ」を教えてもらえた本でした

「骨」だけにね

今回は以上です。よきお絵かきライフを────ではまた
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▼ 頭身バランスのコツ
