【高すぎ? 安すぎ?】Skebで「相場」を気にする必要はあるのか

 

Skebについて調べていると、やたら「相場」を気にするヒトをみかけます。

 

  • 「こんな安くちゃ、引きうけてもらえないんじゃ……」
  • 「こんな平均承認金額は、高すぎてバカバカしい!」

 

じつはこれ、違うことのようで、「同じこと」を言ってます。


必要以上に払いたくねぇ!って言ってるだけなんですよね。


以下、Skebの相場について考察していきます。

 

▼ Skebへの所感はこちら

「Skeb」はやさしすぎて流行らない

 

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「Skebの新機能つかえば?」

 

〝相場が分からない方向けに、予算の上限を指定してリクエストを送信し、その上限価格を伏せた状態でクリエイターの方が価格を入力して範囲内であれば承認する仕組みを現在実装中です〟

 

 

2019年1月現在、「実装予定」の機能だそうです。(実装されたら追記するとおもいます)


この機能をつかえば、「クリエイター側の相場感覚」を知ることができます。「あっ、この値段でも引きうけてくれるんだ!」って。金額の「上限」を指定するシステムなので、自分の金銭感覚以上に支払うこともない。クリエイター側が上限価格を知ることもありません。


損得勘定がシビアで恥ずかしがり屋なクライアントに、オススメな機能になりそうです。

 

 

「Skebの目的はクリエイター支援でしょ」

 

Skebの最たる目的は、「クリエイターの支援」だとおもいます。


「絵を買いとるサービス」とは、まったく違う。SKIMAやクラウドワークスとはまったくコンセプトが異なるサービスなわけです。


「相場」を気にしすぎるのは、そもそもSkebのコンセプトではない

 

 

「クリエイター側の判断力が試されるだけ」

 

依頼を承認するかは、クリエイター側が決めます。


つまり、とりあえずリクエストしちゃえばいいんですよ。


もしリクエストが非承認されるなら、「安すぎる」か「内容がむつかしい」か「時期がわるい」か、あるいはその全てです。後日、金額を上げて、依頼内容を工夫して、良い時期にまたリクエストすればいいだけ。


非承認ならお金を払う必要はありません。「恥ずかしい……」とかいうんだったら、匿名で依頼すればいい。

 

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「〝金額分かいてください!〟という裏ワザ」

 

自分のリクエスト金額を安いと自覚しているなら、「金額分かいてください」って依頼すればいいんじゃないでしょうか。


あとはもう、クリエイター側の判断です。


仮に最低金額の3000円で、大御所イラストレーターに依頼しても、「まぁラフくらいなら……」って引きうけてくれるかもしれません。

 

 

「相場はヒトそれぞれで、公開できないモノ」

 

イラストの個人相場は、基本的に「公開できないモノ」です。


なぜ公開できないか。


理由は大きく2種類あるとおもいます。

 

  • 交渉を有利にすすめられてしまう
  • 相場を上げられなくなってしまう

 

相場を明言してしまうと、「オレ様の依頼ならもっと安く引きうけるだろうガハハ!」とか、「あれ? 今までもっと安かったのに……ケチくさ」とか、バカバカしい認識の齟齬がでてきます。


イラストレーターの「画力」「知名度」「余裕」はつねに変化しています。つまり「絵の価値」は流動的で、固定されるものでは決してない。


「相場を公開してくださーい!」って、めちゃくちゃ残酷でブラックなこと言ってます。


Skebはすでに「平均承認金額」という指標をのせています。これ以上なにを知りたいっていうんでしょうか。


「絵を安く買い叩きたい」のなら、別のサービスを使うべきです。

 

 

「平均承認金額も気にしすぎないでいい」

 

Skebの平均承認金額は、2019年1月現在「10000円」程度です。


この価格はハッキリいって、個人的な感覚でも「高い」です。


ですが────気にする必要なんてまったくない


Skebの依頼価格は「3000円~300000円」。ピンキリですね。そして当然、「イラストレーターの有名度もピンキリ」です。


フォロワー数十万人のバケモンみたいな有名イラストレーターもいれば、数十人しかいないニュービー(新参)もいます。相場がみんな同じなわけない。

 

  • クライアントは、有名人に依頼したがる
  • 有名人ほど、高い金額じゃないと引きうけない
  • 高い金額のほうが、承認されやすい

 

▲ 上記の3点だけでも、平均承認金額が高めになっている理由はわかるとおもいます。


それに、まだサービスが始まったばかりで、優良ユーザー(アーリーアダプター)しか集まっていないのでは。言い方はアレですが、もうすこし質の悪いユーザー(レイトマジョリティー)がふえたら、平均承認金額はゆるやかに下がっていくとおもいます。

 

 

「3000円でも受けたいヒトは腐るほどいる」

 

3000円あれば一週間分のメシ代にはなります。


自信をもって「払った」といえる金額だ。なにも恥ずかしいことはない。


もちろん月給3000円の正社員待遇とかだったら、さっさと労基に通報して辞めるべきだとおもいます。でもSkebの場合は「1枚の絵」という単発依頼で、しかもクリエイター側が「労力を自由にコントロール」できる。


3000円で恥ずかしいことがあるとすれば、「3000円分のイラストをどう描けばいいかわからないクリエイター」が恥ずかしい。クリエイターの「力量」が試されているだけです。もちろん、あまりに困難な依頼や、厳しいスケジュールだったら受けないでしょうけど、それはクリエイターが勝手に判断すること。


クライアント側は、なにも恥ずかしがる必要はない。

 

 

まとめ 「Skebの真の目的は────」

 

Skebの真の目的は、「価格上昇圧力」なのかなとおもっています。


日本のイラストレーターの相場、安い方向であきらかに狂ってます。国全体がブラック企業体質なのかもわかりませんが、「サービスに対価を払う」という当然の原理を、理解できていないヒトがおおすぎる。とくに出版やアニメやゲームといったクリエイティブ界隈。


Skebを知れば、まず「イラストレーター側の意識」が変わるとおもいます。「あっ、今までの価格って安すぎたんだ!」「3000円以上で当然なんだ!」って、気づくことができる。クソブラック企業からしたらクソ気にくわないことでしょうけどね。


これだけでも、Skebの存在意義はとても強い。

 

  • クライアントは、相場を気にしないでいい
  • クリエイターは、絵の価値をちゃんと考える

 

少なくとも、Skebで相場を知ろうとすることは、あまり意味のないことです。


わからないんだったら、クリエイター側におまかせする。どうしても引きうけてもらいたいなら、ちゃんと高い報酬を払う。


安く買いたたくためのサービスではない


そうあることを、祈ります。

 

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