うっす、hoshimi12です。いつもお世話になっております。
たまには進捗以外の話もと思い、今がんばってるKDPについて書いてみようと思った次第です。「KDPとはなんぞや」「今どうなってるのか」について独断と偏見でつらつら書きます。
KDPというのは、Kindle Direct Publishingの略です。カンタンにいえば「Amazonがやってる個人向け電子出版サービス」ですね。昔は個人出版っていうと、出版社に詐欺まがいの報酬を払ってやっとできるレベルでしたが、今のネット時代ではそれが無料でできちゃうわけです。
KDPの登場で、一部のインディーズ物書きさんたちは沸き立ちました。なんとまあ、たとえインディーズでも、カンタンな登録さえすれば商業作品に並んで「出版」できるわけです。やむなく出版社と縁をきった作家さんなども飛びつきました。
しかし現状、KDPは全く盛り上がっていません。というより電子書籍(Kindle本)そのものがまだぜんぜん日本で普及していません。
「同人のくせにエロでもないものを有料で売りやがって!」と怒る方もいるかもですが、どうぞご安心してくださいというか、皆さん子供のお駄賃程度にしか実入りがない状態です。KDPなんてやってるヒマあったら、日雇いアルバイトでもたまにやったほうがよほど生涯年収が上がるでしょう。
ブログ「まだ東京で消耗してるの?」で有名なイケダハヤト氏も、「500冊売っても1.5万円。電子書籍のセルフパブリッシングは儲からないですよ」という記事でKDPの現状を語っています。ちなみにイケダハヤト氏クラスの有名人だから500冊も売れてますが、無名の作家は限りなくそれ以下です。
じゃあなんでKDPで出す人たちがいるんだって、おそらく「ほかに受け皿がないから」だと思います。
商業出版できればそもそもKDPなんてやりません。最近は「小説家になろう」というWEB小説投稿サイトが盛り上がってますが、凄まじいほど「異世界転生ジャンル」に偏っていて、それ以外はお呼びではないのが現実。「カテゴリーエラーなラノベ・小説が書きたい」「小説以外の本を書きたい」って人たちには、今はKDPくらいしか受け皿がないんですよ。
「書きたい」って気持ちだけなら、KDPは天国みたいな場所です。でも「読んでほしい」って気持ちが加わると、正直かなり地獄だと思います。それくらい、Kindleのユーザーはまだまだ少ない。
便利なんですけどね、Kindle(^q^)
ちなみに電子書籍市場はKindle一強。koboとかBOOK☆WALKER等の他ストアはなおさら静かな地獄なのであしからずです。まあ自分は辛うじて「読んでほしい」より「書きたい」が勝っている物書きなので、KDPでも多少は息継ぎができてます(白目を剥きながら)。
「どうすればKDPが盛り上がるのか」とか「これからどうなっていくのか」なんて話は書きません。個人制作者レベルでどうこうできる問題ではなく、我々にできるのはせいぜい書き続けることくらいですから。
ほかに受け皿がないから、KDPで書くしかない。これに尽きます。受け皿募集中です。
今回は以上です。なんだかんだ言いつつ、KDPにはめちゃくちゃ感謝してます。「書ける場所がある」って安心感は、ほんと掛け替えのないものです。そりゃもうちょっと頑張ってもらいたいですけどね!
ではまた!φ(・ω・ )