hoshimi12です、いつもお世話になっております。
さて、新作『マチノケモノ ドロ使いの街』公開から一ヶ月が経ちました。早速所感を──のまえに、めっちゃ嬉しかったのでご紹介をば。
#マチノケモノ @hoshimi12さんの新作・リメイク。バラエティー豊かな異能者たちと人間じゃない者まで入り乱れてぶつかり合う。悪役というかライバルキャラが魅力があって良いです。
— タケひと (@takehito00) 2018年5月26日
男前ヒロインの怜里さん描きました ↓ pic.twitter.com/gyQuQqzxAK
マチノケモノ(https://t.co/oSdD7LKdXd)よりカエル男さん pic.twitter.com/229meYDmBJ
— しろん(2クレ分UCに専念すること) (@asashiron) 2018年6月5日
イラスト描いてくれた方がいました! ありがとうございますッ……!!m(_ _)m
ご感想やこういうものを頂けるのが、サークル活動の最大の糧っすね。また、ありがたいことに『キミはキメラ』や『クロノウサギ』でもイラストを描いてもらえることがあるので、ご紹介できる機会があれば今後していきたいなと思いました。
紹介ページ
あっ、公開中なのでよろしくです(さりげなくない宣伝)。
それでは以下、公開後の所感やかるい分析です。
この記事の目次
久々の「キミキメじゃない本」でしたが……
キミキメシリーズよりは……やっぱりDL数・既読ページ数ともに低いですね。これは覚悟してました。スタゲの読者さんはアプリ版キミキメRから入った方がほとんどですし、他シリーズへの興味が薄いのは仕方ない。
読者さんの数にしては、複数のご感想をいただけたし、上記のようなイラストも描いていただけたので、「数字以外は良い結果」だとポジティブに考えてます。
やはり「既存の読者さんしか読んでない」印象
「ストアでたまたま見つけて、買ってみた」「口コミで気になって手にとってみた」等々の気配は、今回もまったく感じないです。キミキメといいマチケモといい、既存読者さんの購入が大半でしょう。
Kindle Unlimited(読み放題)による既読ページ数も、そんな印象です。Kindle Unlimitedについては、Prime Readingという競合サービスがはじまって以来、どんどんレポートの割合が減っていて、いまでは実売と数字が逆転しました(去年まではKindle Unlimitedの割合が大半。そのころは新規読者さんも入る環境だった)。
Prime Readingに選ばれた作者さんのKDP(Kindle個人出版)作品は、めちゃくちゃ売れてますね。ただしこの選出は、元の数字&中の人たちの好み(Amazonのアルゴリズム次第)で決まります。よって、「今のKDPで売れるには、余所で人気を得るか、Prime Readingに選ばれるか、とんでもないキラーコンテンツを出すしかない」という印象です。
KDP以外で読者さんを増やすしかない
愚直にKDPで新作を出しつづけたところで、「既存の読者さんしか読んでくれない」のであれば、活動が広がらず、徐々に狭まっていくだけです。もっと多くの「新しい読者さん」に読んでもらうには、どうしたらいいか。
やっぱKDPだけじゃダメなんでしょうね。
KDPはレポート機能が貧弱です。Googleアナリティクスのような分析機能は一切ありません。流入経路もわからないし、どういうユーザー層が購入してくれたのかも知る由はない。ユーザーデータはすべてAmazonが隠し持っています。つまり販売者側は「研究」しづらい。──この点も、KDP依存の憂慮のひとつです。
浮かび上がったKDPの不満点
- KDPでは新規読者を得づらい
- KDPではデータ研究しづらい
「出版はギャンブルだ!」って言ってた編集者さんがいたんですけどね、今のKDPはそんな感じだと思います。紙にはPOSシステムがあるぶん、KDPの「データもクソもない」感は紙より酷いかも。電子書籍といいつつ、未だに原始時代です。
KDP以外って、なにがある?
脱KDP依存。これがしばらくのテーマになると思います。べつにマルチストア展開するって話じゃないです。Kindleストア以外の電子書籍ストアはハッキリいって論外です(今のところは)。KDPに身を置きつつ、別の経路も探すと。
ノベルアプリを作る、ブラウザノベルを作る──私の興味の範囲で「読者を増やす」選択肢はこんな感じでしょうか。無料が前提。
直感としては、「おまえはサウンドノベルが性に合ってるし、そこはブルーオーシャンだぞ(たくさん魚がいるとは言っていない)」って声が聞こえてます。
個人でサウンドノベル作ってる人間なんて、ホント少ないですからね。そこは差別化できる。ただ──「サウンドノベルで生きていけるか……?」って疑問が常に脳裏をよぎります。小説で生きてるヒト、マンガで生きてるヒトは腐るほどいますけど、サウンドノベルの個人制作で生きてる人間は、そんなに挙がらないでしょう。例が少なすぎる。
なので、「サウンドノベル依存もこわい」です。小説とサウンドノベル、この二足のわらじで生きられたらサイコーなんすけどね……。
マチノケモノの続編案はあります!
大人気作じゃなくても連載を続けられるのが、インディーズの一番サイコーなところです(そして一番キツいところ)。
マチノケモノの続編ネタ自体は山ほどあるので、いずれお披露目できたらなと画策しております。
また今作を書きあげた結果、「かなり扱いやすい舞台装置」が構築できたので、続編だけでなく別編も書きやすくなったと思ってます。とりあえず次回作候補の一つである『スナノスイカ』は、マチケモと近い場所の話になる予定です。
おわりに
個人的には「まだ一ヶ月!?」って感じです。ほとんど日を置かず次回作制作に入ったせいでしょうか(そのぶん疲労が溜まって胃腸が不調ですが)。
KDPをはじめてもうすぐ3年です。またその時に書くつもりですが、得たものはとても多かったです。そして同時に、「壁」も見えてきた。この壁をどうクリアするか──よじ登るのか、壊すのか、迂回するのか、別の場所へ足を伸ばすのか──悩ましくて面白いところです。
今回は以上です。健康に気をつけながら、試行錯誤して、自分の個性を伸ばす方向へ進みたいなと思います。TRUSCOの台車はいいぞ。
ではまた!φ(・ω・ )
好評既刊