「ブログはオワコン」という言葉を、よく見かけるようになりました。
ブログオワコン説のおもな発信源は、「モモンガによく回線を食い千切られる系ブロガー」のイケ●ハヤ氏。
個人的には、ブログオワコン説は「ほぼその通り」だとおもってます。今後ますます「YouTube」の覇権がつよまって、ブログどころか「テキストコンテンツ」自体がオワっていく。
ただ────ブログでしかできないこともあるはずだと、希望をすてきれない。
以下、「ブロガー」と「ユーチューバー」のメリットデメリットを比較していきます。
「ブロガーの強いところは?」
- SEO
- カスタマイズ性
- ユーザーに好かれる必要がない
- ASP
- 回答のすばやさ
- Google検索のかしこさ
「SEO」────ブログはなんといっても「Google検索」。SEOという厳密なルールにしたがうことで、サイトを上位表示させられる。「個々の記事の内容」で戦えるわけです。
「カスタマイズ性」────「WordPress」はもはやブロガー必須のツールで、高いカスタマイズ性をもちます。
「ユーザーに好かれる必要がない」────アクセスの9割以上は「検索流入」です。必ずしも「ファン」をつくる必要がなく、活動がしばられない。「一貫性のない雑記ブログ」でもアクセスをえられる。
「ASP」────ブログには「広告をえらぶ」という選択肢があります。広告を元にコンテンツをつくってもいいし、コンテンツを元に広告をさがしてもいい。
「回答のすばやさ」────ユーザーが求める情報をすばやく提供できたほうが、Google検索での評価は高まります。自然、ムダな情報で「かさまし」しているブログは、落ちていきます。
「Google検索のかしこさ」────Google検索は、年々アップデートされています。「オリジナルコンテンツ」の重要さが増している。他人のコンテンツをパクるだけのクソブログは徐々に淘汰されるようになりました。
「ユーチューバーの強いところは?」
- 圧倒的な人口
- 参入の手軽さ
- ファンとのつながり
- 広告をえらぶ必要がない
- 再生時間という指標
- コンテンツをパクリ放題
「圧倒的な人口」────YouTubeは覇権プラットフォームです。動画サイトのわくを越え、世界最大のネットメディアになりました。
「参入の手軽さ」────小学生でも参入できるほどの手軽さ。WordPressのような参入障壁はほとんどありません。
「ファンとのつながり」────「チャンネル登録者数」が、そのままユーチューバーの戦闘力になります。メルマガの超強化版。
「広告をえらぶ必要がない」────登録者数と再生数さえ集めればいい。広告はアルゴリズムで勝手に用意されます。アタマをつかう必要がない。
「再生時間という指標」────「回答」までが遠くてもかまわない。ブログ以上にYouTubeは「時間かせぎ」が評価される。
「コンテンツをパクリ放題」────YouTubeは世界最大の海賊版サイトです。著作権意識が希薄であり、パクったアニメやマンガを編集して垂れ流すだけで収益になる。ブログ記事をパクって音声読み上げする動画もふえている。
「YouTube強すぎじゃね?」
YouTubeは、バカでもつかえる無法地帯だから、強い。
「参入障壁がない」「戦闘力がわかりやすい」「広告にアタマ使わない」「パクリコンテンツへのゆるさ」────ヒトが集まらないわけがない。
ブログは、バカまじめすぎる。
「5Gもあるでしょ?」
2020年、日本にも「5G」回線がきます。
5Gでどうなるって、リッチコンテンツへの需要がたかまると予想されています。
いままで「通信量」がネックだった「動画」が、さらに解き放たれてしまう。YouTubeの覇権はさらに強まっていきます。もちろんゲームの需要もたかまる。
テキストコンテンツは、どんどん肩身がせまくなっていく。
「ユーチューバーにならなきゃ!」
月並みですが、ブログは一定の需要をもちつづけるとおもいます。
YouTubeにどんどんヒトが流れるのは、ある意味よろこばしい。ライバルがへって「ブルーオーシャン」に近づくかもしれない。
ただ────YouTubeの覇権はゆるぎない。
「乗り遅れたくねぇ!」というせっかちなヒトは、さっさとYouTubeに投資するべきなのかもしれません。
自分は、まだしばらくブログに注力するつもりです。「記事数にたいするアクセス数の伸び」がはげしく鈍化したら、YouTube移住計画をすすめようかなと。
まとめ 「ヒトの気質」
「ブロガーの気質」と「ユーチューバーの気質」は、ちょっと違うとおもいます。
YouTubeは「人気」が重要です。「ファン」をふやすことがすべて。コンディションを毎日維持できるヒトがつよい。天気や季節でメンタルにバラツキがあるヒトにはむいていない。
ブログは「人気」じゃなくてもいいです。「検索流入」さえあれば成りたってしまう。「おもしろさ」や「人格」といったアバウトな指標ではなく、「記事の質」だけをみてもらえる。ドライで機械的ともいえますが、ある意味とても信頼できる。
ブログは、孤独だからこそたのしい。
YouTubeの「チャンネル登録者数」とか「コメント機能」とか、正直こわいですよ。Twitterのフォロワー数ですらビクビクしてみてます。登録者数を増やすためにがんばるはずが、減らさないためにがんばっちゃいそうだ。「人気者である自分」以外をめざせなくなってしまう。
「きらわれたらどうしよう……」って、ブログではあんまり考える必要がない。仲良しごっこと戦争は、SNSとYouTubeでやればいい。ブログは淡々と、ウェブにログするだけです。
「繋がりすぎる社会」だからこそ、「繋がらない場所」が必要だと、自分はおもいます。
今回は以上です。よきブログライフを────ではまたφ(・ω・ )