2018年11月19日、日本の出版取次会社のナンバーワンとナンバーツーが、「物流協業」検討の合意を発表しました。
日販発表はこちら
トーハン発表はこちら
以下、「つまりどういうことだってばよ……」をメモがてら書いていきます。
この記事の目次
「物流協業って?」
物流協業ってなーに?
物流で「コラボ」するってことだな。たとえば物流用語に「協業輸送」ってのがある
“物流における共同配送のうち、2~3社程度で共同できる部分を調整して輸送を行うこと。交換出荷や、地域分担配送なども協業輸送の1つである。”
2017年に日経新聞ですでに取りあげられていたが、日販とトーハンが共同配送することで、今まで10時間かかっていた配送を、8時間に短縮できる計算だ。2016年には実証実験も行っていた
へー、配送時間20%短縮かー。すごいね!
ただ、問題もある
「独禁法違反では?」
あー、独禁法違反ってこと?
“「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」の略称。企業間の公正、自由な競争を確保することで、資本主義の市場経済の健全な発達を促進することを目的としている。”
国内シェアナンバーワンとナンバーツーが提携する。こんなの、競合他社からしたらふざけんじゃねえよって話だ
でもニュースみるとさ、「独禁法遵守のために公正取引委員会と相談しながら進めている」って書いてあるよ?
……ああ、どう考えても独禁法に触れる範囲だし、慎重に進めてますよアピールしてるんだろうな
公取委のお墨つきもらえばダイジョーブっしょ!
うーん……
それはたしかに
独禁法とか言ってらんないくらい、取次業界が貧しているってことなのかなぁ
「取次不要論」が囁かれている時代だ。日本にしか存在しない歪な業界体制────ここらが転換期なんだろう
まとめ
日販とトーハンが協業したからって、出版業界V字回復するの?
この協業の目的は、あくまで「破綻寸前の取次中心とした出版物流の保全」だ。我が身のためであって、出版業界のためにやってるわけじゃない
「守り」の手段ってことかぁ
攻め手がなければ、終わるだけだろ
今回は以上です。良き物流ライフを────ではまたφ(・ω・ )