pixiv発「誰もが簡単に自分のキャラを持てる世界」を作るためのツール「VRoid」、先行予約版がきたので早速使ってみました。2018年7月31日。
「ついにこういう時代が来たか……」という感じです。以下、所感やレビュー、かるい使い方説明など。
使い方/アプデまとめ

インストール不要
exeファイル起動後画面。
「VRoidStudio_win」フォルダ内の「VRoidStudio.exe」で起動です。インストール不要はちょっと驚きましたね。便利。(正式版はわかりませんが)
起動すると上記の画面が出るので、適当に設定して「Play」で開始です(どうしてpixiv発なのに日本語化されてないんだ……)
自分は「windowed(全画面じゃなくてウインドウで)」にチェック入れて、「graphics(画質)」をMedium(ふつう)にして、他は弄らず起動しました。
「なんか重い……」という方は画質をめいっぱい低くしてみては。
かるい使い方説明(機能紹介)
回転 右ドラッグ
移動 Shift + 左ドラッグ | Space + 左ドラッグ | マウスホイールドラッグ
ズーム マウスホイール
保存 Ctrl + S
Undo Ctrl + Z
Redo Ctrl + Shift + Z
削除 Ctrl + Delete
削除方法くらいマニュアルに書いておいてほしかった。みんな困ってましたね。
なおモデルの保存場所は「ドキュメント→vroidフォルダ」。
顔編集「デザイン」。顔パーツのパラメータスライダー。
顔編集「テクスチャ」。顔パーツの色変更、目の描き込みなど。レイヤー使用可。
髪編集デザインの「マテリアル」。パレット機能みたいなもの?
ヘアーブラシの形状設定。画面外には詳細なパラメータスライダーも。
ガイドパラメータ(緑点と白網の部分)を前もって設定し、ブラシがそこを沿うように。
とりあえず使ってみた
起動すると青髪オールバックというパンクなガールが表示されます。
ほぼほぼ直感操作でいけると思います。
目のパラメータ。もうちょい増減幅が増えると嬉しい。
とりあえずザクザクと髪を描き込んでみましたが……ちゃんと髪の流れ考えて描かなかったんで、ベリーショートの出来損ないみたいな髪型になっちゃいました。
これ、「頭周りの網部分(ガイドパラメータ)」の高さや横幅をちゃんと設定しないと、ペッタンコでベリーショートな髪型しか描けないんですよね。これは描き直しですわ。
ロードでしばし固まることがしばしば。
黒目もハイライトもいろいろ描き込めます。ただこれ、左右対称機能がまだないんで、両目とも描き込む必要があります。
髪のガイドパラメータの高さやオフセット(横の膨らみ?)などをいじれる。
↑のガイドパラメータの設定を、髪を描く前にやると。とりあえず高さとオフセットの初期設定、もうちょい膨らませてもいいんじゃないですかね。
今度は髪の流れを気にして描きました。
紆余曲折あり、ひとまず完成。
髪ガイドの「緑の点」を引っぱることで、後から髪の膨らみやカーブを編集できます。最後それで調整しました。
後から個別の髪を修正しづらいのがちょっと厳しいですね。グネグネ動かして編集したい。髪の「ハネ」表現の仕方がちょっと難しかったです。
エクスポート機能の項目がおもしろい
「アバターに人格を与えることの許諾範囲」とかいう新しさ。
使用ライセンスに関する細々とした設定項目。
「誰もが簡単に自分のキャラを持てる世界」というキャッチコピーを体現したようなエクスポート機能で、とても興味深かったです。
勝手に他人のキャラパクって著作権フリー配布とかいう悪夢だけは恐いですが。
「依頼主のアバターを作成し、報酬を受ける」という新しい需要も加味してるんでしょうね。誰も彼もがVtuberになれる。あるいはVRチャットでの使用とか。
なおエクスポートファイルは「VRM」形式。
散見された機能要望
- 左右対称
- クリッピングマスク
- 効果レイヤー
- 彩度明度
- ショートカットキー設定
- 筆の種類増加
- 髪を個別に後から編集
- 手ぶれ補正
- アンドゥ・リドゥの操作感向上
以下は個人的な要望。
- 角とか生やさせて。
散見されたバグ報告
・保存したキャラを再度開くと髪の表示がおかしくなる問題を修正
・VRM形式でエクスポートを行うとモデルが真っ白になる問題を修正
・VRMで定義されている表情パターンの出力に対応
- ペンタブがおかしい
- マッピングがおかしい
- マルチディスプレイでおかしい
- テクスチャ編集で顔面真っ黒
- 終了すると固まる(自分も固まりました)
- セキュリティソフトが反応する
以下、個人的なバグ(?)報告。
エクスポート画面でスクロールすると、背後のキャラも反応して拡大されます。これ仕様だとしてもあんまりよくないと思うんで、後ろの編集画面は動かないようにしてほしいですね。
作ったファイルを「開く」と髪がバグりました(再起動でも直らず。ファイルが壊れた?)。このバグは8/2のアップデートで修正されました。
おまけ
うれしくないタイプのパンツでした。
関連

まとめ
神だけどまだやれることが少ない神。
月並みな感想ですが、「これからが楽しみなツール」です。いやホントに。直感的な操作感が素晴らしいですし、拡張の余地もまだまだある。VRoid用の素材配布とかも行われ始めたら、なお便利になりそうですね。
アニメ映画の「サマーウォーズ」みたいな、「誰もがアバターを持ってる近未来」をちょっと想像し、ワクワクしました。
今回は以上です。良きバーチャルライフを────ではまたφ(・ω・ )
続編


