以下、考察。
■ ガイドラインは気にしない
関連記事(続・KDPガイドラインの「わいせつな内容」について考える)を参照。
「性行為を表現したわいせつな内容や性描写を含む内容(を禁じる)」とある。
しかし曖昧な言い方で、判断しづらい。
結局、「コンテンツの掲載可否は当社の裁量で決める」とある。
明確な基準が見えない以上、「雰囲気」を感じ取るしかない。
■ 普通にワイセツなKDP作品もある
アダルトカテゴリには、普通に官能小説が存在している。
また全年齢カテゴリでも、ベッドシーンや性描写ありありの作品が、掲載されている。
当然それらの中には、ワイセツなものもある。
Amazonは(少なくとも今は)、エロに寛容。
Google・Appleは無理。
■ アダルトカテのライン
おそらく、画像データが重要視されている。
特に「表紙」。
性器を晒したものは、ほぼ問答無用でアダルトカテ。
バストトップ(乳首)もアダルト。
ケツ丸出しも、少なくとも表紙ではアダルトっぽい。
ヌードは、挿絵ではOKなのを確認。
ただし扇情的すぎると、ダメかもしれない。
ちなみに男の乳首は全年齢可らしい。
また、
作品を排除をされたのは個人作家のJennifer D. Munro氏。
12月中旬、小説内にセックスシーンがあることから「Erotica」カテゴリに変更されたことを知り、Amazon社KDP窓口に再考を促したが受理されず、検索対象からも外されたとのこと。
Munro氏は作品をすべて引き揚げ、Smashwords社の電子書籍プラットフォームでの販売に切り替えたという。
link – Amazonによるアダルト電子書籍の排除強化 – hon.jp
こんな記事もあった。
しかし調べてみると、おそらく「セックスシーン」ではなく、「表紙」の問題。
作者の既存作は、扇情的(ケツ丸出しなど)な表紙が多かった。
また、「Smashwords社の電子書籍プラットフォームでの販売に切り替えたという」とあるので、単にネガキャン&宣伝目的のニュースだと考えられる。
■ 全年齢カテにもKDP官能小説はある
女性向けなら、アラブの石油王とモニョモニョをしまくる話とか。
男性向けなら、妹との禁断のモニョモニョをしまくる話とか。
妹モノのほうは、挿絵にモザイクチンコあったんですけど、大丈夫なんですかね……。
やっぱり「表紙重視」なのか?
ちなみに商業作品だと、フランス書院や二次元ドリーム文庫などは、非アダルトらしい。
(表紙では、乳首などは隠している)
■ 審査の見落としもあるかも
KDPでは、事前に審査を行う。
そのとき果たして、詳細な審査は可能なのか?
現在KDP作品は、恐ろしいスピードで増えていっている。
到底、全てを平等に、詳細に審査できているとは思えない。
機械的に審査をするにも、限界があるだろう。
■ 今はガバガバ、しかし締め付けが強くなる可能性も?
Amazonも、GoogleやAppleと同じ、アメリカ企業。
キリスト教の関係か、アメリカ企業はとにかく、ポルノにうるさい。
ただし、審査をしている以上、Googleのように無警告削除というのは考えづらい。
状況によって、適宜対処するのが吉か。
好評既刊