前はあれこれと試行錯誤していた。
どうやったら文章が上手くなるんだと思って、色んなシナリオハウツー本を読み漁って、色んな練習方法を試していた。
横山秀夫さんの文章が好きで、どうにか真似できないかと、『半落ち』を広げてテキストエディターに模写していた。大学にA5ファイルを持っていって、授業中だろうとルーズリーフに思いついたことを書き殴っていた。授業の合間には図書館へ行って、読書しながらネタになりそうなことを書き出していた。推敲する時には音読をして、リズムとかを何度も確かめていた。
そういうことを、最近していなかった。
環境が変わったこともあるかもしれない。クロノウサギを読み返してみて、過去と現在の自分を比較してしまった。色々と気がつくことがあった。
作品ごとのファイル作成は、情報の整理のために必要だ。
デジタルファイルや頭の中で全て完結できるだろうと思ってやめていたけど、そんなに甘いものじゃなかった。デジタルで雑多なネタを整理するのはなかなか難しく、アナログに頼ってしまったほうがより単純で済む。
推敲時の音読は、すっかり忘れていた。しばらく前まではやっていたのに。
あと今、圧倒的に読書量が足りない。
文章がまだまだ稚拙だなと痛感するばかりで、どうにかもっと上手くなりたい。
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