ノベルゲーム制作ソフト『ティラノビルダー』をより使いこなすために、さいきんJavaScriptの勉強をはじめました。
自分はWordPressをかじっている程度にはHTML・CSSの知識があるのですが、こと「プログラミング言語」に関してはまったくの初心者でした。
さきに結論をいうなら、めっちゃわかりやすかったです。(かつては意味不明だったJavaScriptの文法が多少理解できるようになった)
以下、メモがてら詳細な読書感想を書いていきます。
この記事の目次
- 本書概要
- 学べること
- メインはJavaScriptの「手続き型」
- サブ的にHTML・CSS・オブジェクト指向
- Chapter1「JavaScriptってどんなもの?」
- Chapter2「プログラミングのための準備」
- Chapter3「変数を使ってみよう」
- Chapter4「画像の表示と関数の使い方」
- Chapter5「CSSの基礎とテーブルの作り方」
- Chapter6「条件分岐を使ってみよう」
- Chapter7「繰り返しを使ってみよう」
- Chapter8「配列とリアルタイム処理」
- Chapter9「ドット絵作成ツールを作ろう」
- Chapter10「オブジェクト指向プログラミング」
- Chapter11「グラフや地図を表示してみよう」
- 本書の著者あとがき
- まとめ
本書概要
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学べること
メインはJavaScriptの「手続き型」
本書を読んで、JavaScriptの書き方にはおおまかに「手続き型」と「オブジェクト指向型」の2種類があることを知りました。
手続き型のほうが初歩らしく、本書では手続き型をメインで取り扱い、JavaScriptの導入としたようです。
ただ、後半のチャプターでちゃんとオブジェクト指向にも触れているので、オブジェクト指向の導入としても十分だとおもいます。
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サブ的にHTML・CSS・オブジェクト指向
HTML・CSSまったく知らん!というヒト向けの解説も、本書ではちゃんと用意されています。HTML・CSS知ってる方はそこらへん読み飛ばせばいいと思います。
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Chapter1「JavaScriptってどんなもの?」
17ページほど。
「プログラミング言語とは?」「ブラウザとは?」「HTMLとCSSの役割」「静的なホームページ、動的なホームページ」「ホームページのソースの表示方法」「C言語、Javaとの違い」「統合開発環境とは」「HTML5以前と以後の話」などなど……。
ネットに関わる人間なら必ず知っておくべきであろう基礎知識をざっくり解説してくれています。
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Chapter2「プログラミングのための準備」
14ページほど。
「JavaScriptはテキストエディタで開発できるし、プログラミング言語初心者にオススメだよ!」という話をしてくれます。
本当に基本的な話なので、「エディタ? なにそれ?」という方以外は読み飛ばしていいかもしれません。
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Chapter3「変数を使ってみよう」
18ページほど。いよいよ本編です。
「基本的な書き方」「変数」「演算子」などについて学べます。
「変数」「演算子」についてはノベルゲーム開発でも馴染みのある単語だったので、さほどつまずきませんでした。
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Chapter4「画像の表示と関数の使い方」
19ページほど。
「画像表示」「関数」について学べます。
画像表示の部分は、ほぼHTMLの基礎解説ですね(HTML属性とその機能など)。関数のほうがメインだとおもいます。
ティラノビルダーでいう「マクロ(繰り返し使う処理をまとめて、短いタグで呼び出せるようにしたもの」が、JavaScriptでいう「関数」に近いのかなと自分は感じました(厳密には違うんでしょうけど)。
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Chapter5「CSSの基礎とテーブルの作り方」
14ページほど。CSSの基礎だったので自分は読み飛ばしました。
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Chapter6「条件分岐を使ってみよう」
29ページほど。グッとボリュームが増えます。
ここでは「if文」「関係演算子」などについて学べます。だいぶプログラミング言語っぽい話になってきました。
このへんの条件分岐・関係演算子についてもすでにティラノビルダーで勉強していたのですが、おかげでより一層理解が深まりました。
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Chapter7「繰り返しを使ってみよう」
20ページほど。ここらへんから大体わかってきたので、「へぇ、こんなこともできるんだぁ」くらいの解釈で斜め読みすることが増えました(慢心)
ここでは「for文」を使った繰り返しの処理について学べます。
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Chapter8「配列とリアルタイム処理」
19ページほど。「配列」について学べます。
なお、JavaScriptはC言語やJavaに比べて「配列が柔軟に設計されている」そうですが、そのへんには深く触れず、「あらゆるプログラミング言語で通用する基礎的な配列」をメインに書かれています(初心者に配慮している)。
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Chapter9「ドット絵作成ツールを作ろう」
29ページほど。ここまでの総決算という印象でした。
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Chapter10「オブジェクト指向プログラミング」
34ページほど。最初のほうで「メインは手続き型」と書きましたが、「オブジェクト指向型」についてもちゃんと解説してくれています。
個人的にはここが本編でした。ふだん見慣れた(しかし理解できていなかった)JavaScriptの文体って、だいたいオブジェクト指向だったので。
このChapterを読んで、ようやく「あーー、あのプラグインのあそこってこういう意味だったんだー!」ってスッキリしました。もちろん、ここまでの「手続き型」の文法を学んだうえでの理解です。
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Chapter11「グラフや地図を表示してみよう」
22ページほど。ここでは「Web APIってカンタンに使えるんだぜ!」ってことを学べます。あと「Googleってやっぱやべぇな……」ってことも。
「JavaScriptの実用的な面白さを伝えるためのオマケ」という印象でした。
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本書の著者あとがき
まさかプログラミング言語の入門書で涙腺緩まされるとは思わなんだ()
詳しくは書きません。自分はなんとなく、「だれかと学ぶっていいな」という気持ちにさせてもらえました。ありがとうございました。
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まとめ
とても良い本でした。
本文だけでなく、書籍のレイアウトや配色も良質で読みやすいです。また本書の文体からは「かなり教え慣れしている」印象を感じました。つまるところ、初心者がつまずきやすい部分を、著者の方が熟知していらっしゃるんだろうなと。
今回は以上です。良きJavaScriptライフを────ではまたφ(・ω・ )