『身体の不思議入門』読了・感想

 『知識ゼロからの身体の不思議入門』読了。
 かなり良かったっす。
 各テーマを見開き一ページでまとめてあって、ほぼカラー解説図つきで、読みやすい。
 著者が監察医だったらしく、ページ毎くらいにちょろっと書いてある変死者とかの検死の小ネタが面白い。
 これは法医学とか解剖学の本になるのかな? なんにせよ入門的なわかりやすい本。
 「身体の仕組み」みたいなことをちょろっと知りたいなんて時にいいかもしれない。

 法医学者視点の小コラムが雑学チックでタメになる。
 水死体を示す「どざえもん」は、ガスでパンパンになる水死体の様子が、実在の江戸時代の力士「成瀬川土左衛門」にそっくりだからその名前から、とか。
 死後硬直は筋肉内のATPの減少で起こり、弁慶は合戦の疲労でATPが減少した状態で急死したから死後硬直が早くて立ち往生したんだとか。
 人が死ぬとやがて腐敗が始まり、体内でガスが発生して死体はパンパンに膨らみ、体内で出来た硫化水素が血液のヘモグロビンと結合して皮膚が青っぽくなり(青鬼)、腐敗が進むと今度は徐々に暗赤色に変化して(赤鬼)、さらに腐敗が進むと黒く変色して(黒鬼)、身体の組織が融解しはじめて白骨化(白鬼)する、とか。
 原因のわからない突然死に、意外と腹上死が多い(遺族が喋りたがらないため)こととか。

 次は『脳のしくみ』って本を読んで脳について勉強するお。
 『身体の不思議入門』は2年ほど積んでたけど、良い本を積んでいたもんだ。
 しばらく読書期間が続く。
 『脳のすべてがわかる本』っていうのもあとで読む。

 

好評既刊
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