昨日けっこう進んで今70000字。ストーリーを前後編に分けるなら、前編の「転」に入ったところ。こっからスーーっと前編のラストまでいけたらいいな(´・ω・`)
ボリュームとしては、「前編>後半」って感じだと思う。前編は世界観説明とかキャラ説明があるからね。ボリューミーになるよね。
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ってか、ボリューム……か。もっと長いほうがいいんだろうか。100000字だと3時間くらいか。10時間とか目指すとなると、333333字。20時間とかになると、666666字必要になる。途方もないレベルである。『かえると剣鬼』は丸々一年掛けて、ようやく10時間分書けましたよって感じ。いま休止中だけど……。
そこまでの字数を稼ぐとなると、今の自分の文章スタンスではムリなような気がする。自分は「省略の美」を重んじていて、できるだけ無駄(と思われる)な描写や小イベントを削除している。
また自分は「会話文主体」ではない。「全画面表示の文字ウインドウ」の手法を用いているから、地の文の割合が他のエロゲと比べて多い。より「小説」に近いカタチで書いている。まあ、多少は小説よりも会話文多めかもだけど。
「下ウインドウ表示の文字ウインドウ」だと、ほぼ会話文だけで構成されるストーリーになり、また登場人物の「一人称」でしかストーリーを運べない。自分の理想は「三人称複数で構築されたストーリー」なので、「下ウインドウ表示の文字ウインドウ」は非常に相性が悪い。
あとはとにかく、自分の性格の問題。自分は、よほど気に入ったストーリーでなければ、長い話が嫌い。多少面白いと思っても、「まだこんなにあんのぉ……」と思ってしまうと、そこで切ってしまう。
ストーリーの本線に絡んでこない不毛な会話とか、無駄な知識とか、そういうのを毛嫌いしてしまう。削りすぎて「ストーリーすっ飛ばしすぎじゃね?」と突っ込まれることがしばしば。それでも省略してしまう。
もし自分の性格をこのまま維持して、長い話を書こうとするなら、単純に根性で書くしかない。自分が面白いと思っていて、飽きない文章で、展開もスムーズに進んで――というのを目指しつつ、展開を増やし、エピソードを増やし、とにかく増やすまくるしかない。そこまでの体力が、果たして自分にあるのかと。
結局話を長くすれば、「中だるみ」が出てくるのではないかと。『クロノウサギ』の8時間ボリュームでさえ、五話連載で「よく完成させたな……」と自画自賛だった。かえると剣鬼は10時間ボリュームに達したけれど、なんか思い悩んでしまって休止状態。『キミはキメラ』が2時間ボリュームで、えらくヒットしてしまった事実もある。
「そこまでして長い話を書く必要があるのか?」という疑念が、頭の後ろでぐるぐる回っている。ハマルがニッコリ笑いならぐるぐる回ってる。
「おもしろけりゃ長くても短くても関係ない」──いや、違うと。面白くて長かったら、それが最強だ。いつか自分は、面白くてクソ長いものを書きたいと思っている。それがいつかの『オウガスト』の予定なんだけど、果たしてどうするべきか。今さらカエ剣とカクカノの予定を変更するつもりはない。先の話だ。
「長い話に合ったジャンル」というのは確実にある。ノベルゲームに限ると、なおさらジャンルは限られてくるように思える。ノベルゲームで長時間ジャンルと言えば、「ループもの」だろう。「ループもの」というのは、それだけで評価が高くなる傾向がある。
ループは、人の本質に訴えかけるようなテーマなんだろうか。よくわからない。割とストーリーやキャラが破綻してても、ループしてれば評価されてる印象。というか、構成力なくてもループさせていくうちに勝手にストーリーやキャラが固まってくる印象。
個人的には「パズルみたいな面白さ」が、ループものには詰まっているのかなと。で、ループものっていうのは、「ループ回数」を増やせば増やすほど、いくらでも作品ボリュームを嵩ましできる魔法のジャンルである。しかし書くのに苦労する。
「名作と呼ばれるビジュアルノベルは大体ループもの」とも言われている。実際わりとそんな感じ。「ループもの」というのはノベルゲームだと特に強いジャンルのように思える。そもそも選択肢(ルート)のあるエロゲなんかは、それだけで「ループ」の性質を持っている。
しかし自分の場合、『クロノウサギ』でもうループものはやってしまった。また、『オウガスト』はループものにして映えるような話ではないような気がする。となると根性で話を長くするしかない。しかしそんな長い話、書いたことがない。途中で力尽きたらどうしよう――――という怖れがある。
長い話を書けば、それだけ時間が取られて、年単位で拘束される。非常に「冒険」の意味が強くなる。もしウケなかったら? そこまでのリスクを背負えるのか? 短編をマメに出していたほうが数字を稼げるんじゃないか?
結論は出ません!!!!!!
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