内容にかかわるので折りたたみφ(・ω・ )
Name:Tacks さん
Title:『隠遁者の夜明け』感想
こんばんは。
『隠遁者の夜明け』の感想をお送りいたします。
生命倫理が扱われる感じの雰囲気だったのでどういうものになるのかと思っていましたが、なるほど、こういうように主人公に絡んでくるんですね。
読む前は、確かに面白そうなテーマではあるけれども、取り扱いが難しいテーマなのではないかと思っていました。下手をすれば「ふーん」で終わってしまいかねない危険性があるように感じていました。それ単体では、読者に差し迫ってくる感じがしないではないですか。いくら人類に取って代わる可能性があるといったところで、今すぐ差し迫ってくる感じはしませんですよね。
ですが、主人公の生い立ちに対するアンチテーゼ(?)として配置するところに感心しました。なるほど、こうきたか、と。
こんばんわ(は)。ご感想あざっす!
「生命倫理」はキミキメ全体のテーマなので、今作のメインテーマとはちょっと違うかもですね……。というより今作は、「強いテーマ」みたいのが存在しないというか、サブテーマを散りばめた(補完した?)ような感じになったと思ってます。なんとも説明しづらいですが。
春原は結構あっさり仕事を覚えている様子を見ると、優秀な人間なんですね……。うらやましい限りです。
『キミはキメラ』シリーズを既に読んでいるせいか、パズルのピースを埋めているような感覚がありました。
シリーズを初めて読む人にとっては結構ギリギリの理解できるラインを攻めている感じがしました。わかるわからないの限界ライン、って感じですかね。
ほんとうにおっさんがヒロインなんですね……。
春原は卑屈なだけで、実はスペック高いってやつですね。パズル感覚は仰るとおり、シリーズの過去編なので意識した感じです。で、ギリギリを攻めました。
だからおっさんがヒロインだって言ってたじゃないですか!
ネタに比して分量が多いような気もしました。これは私の感受性の方の問題かもしれないですが。
分量的には2/3くらいでちょうどいいような気がしました。改行が多くて、ページ数が増えているせいでそう感じるだけかもしれませんが。
ただ、現代の短編小説の流行してなさをみると、営業的にはこの分量でいいのかもしれないですけど。
さすがにこれ以上短くしたらまとめられる自信ないですわ……。
最後の『トライメライ』の宣伝にはちょっと笑っちゃいました。確かにそういう内容ですけれども!
わかりやすさを目指しました!
あと、意図的なのかもしれませんが、「すべからく」の使い方が違うと思われます。
どう違うのかは調べてみてください。
『箱庭の鬼』でも違っていましたが……。
意図的っすね。「誤用だ誤用だ」と叫ぶヒトがいても、五割程度のヒトに通じるならもう現代語だと思ってます。「こんばんわ」とかもそうっすね。まあ指摘してくるヒトはいるかもなぁって思いながら書いてます(^q^)
全体的にはサスペンスっぽくて面白かったです。なんというか、構成が綺麗な印象がありました。
ただ、『トライメライ』と比べるとちょっと物足りないかな、という印象もありましたが……。
別にエロ成分が足りないって言ってるわけじゃありませんよ?
それはひょっとしたらドロドロ感かもしれないし、コントラスト的な印象かもしれないです。全体的にグレーから黒に向かっていく感じがして、白成分が少ないかなと。何言ってるかわかりづらくてすみませぬ……。
以上です。
今回は初心に戻って(これもヒトによっては誤用らしい)、サクサク読めるコンパクトな作品を目指しました。さすがにトライメライと比べられると困っちゃいますわ。トライメライ、あれでも4・5回ぶっ壊して作り直した話っすからね……。
ご感想ありがとうございました! 糧にさせてもらいます!