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 Name : Tacks さん
 Title : キミキメR予習再プレイ感想
>『キミはキメラ 箱庭の鬼』の発売に向けて、予習として『キミはキメラR』を再プレイしましたので、感想を送ります。

 再プレイに向けて、一つとても気になっているシーンがありました。
 それは、ハマルのナニーのシーン……ではなく、夏川清美が、お金のためにハマルの母親になったことを吐露するシーンです。
 このシーンは、人間の弱さ、というか、どうしようもなさをよく表現していて、感動というのとはちょっと違いますが、とても印象的でした。好きなキャラとは違いますが、今回のプレイでは夏川清美に着目していました。秋山義文のパーソナリティを把握するうえで、重要な人物として。私くらいのオジサンになると、こういう人間性に関わる部分にばかり着目してしまうというか。まあ33歳なんですが私。
 また、これは、秋山義文がお金のためにハマルの家庭教師を受け入れたのと対になっていたんですね。再プレイして気がつきました。
 その後の夏川清美との和解(?)、また、九條夕子の口から語られた夏川清美の夫婦事情なども面白いと感じさせられました。

 たぶんキミはキメラは、秋山がヘタレで、夕子&春原が狂人で、清美が身勝手だったからこそ、
 ハマルの健気さ、可愛さとかが際だって見えたのかなと、勝手に分析しています。
 対になっていると言えば、ハマル・清美親子の「(人がいい)ちょっとダメなやつに入れ込んでしまう」というのも対になっていたりします。いや、秋山は真面目一辺倒でギャンブルなんてしないですが、ある意味では「ダメ」が目立つ人物だと思うので。
 まあダメじゃないやつなんて居ないとは思いますが……。

 文章作品って、「心理描写(葛藤)」を描いてこそのものだと思ってます。
 展開だけ描写するなら、どう足掻いても映像作品や漫画に勝てるところが無いですし。
 それで葛藤って、年齢に関係なく誰にでも存在するものだと思うので、
 そこを掘り下げれば当時の若造にも、
「40過ぎのオバサン」は書けなくても、「葛藤を持つ人間」くらいは少し書けるのかなと思いました。
 子供と大人も大して変わらないと思っているので。


 再プレイした場合、欠点が目につくかな、と思っていたのですが、大してそれもなく。しいて言えば、ほんのちょっとばかり表現のミス?があったくらいです。たとえば、確か序盤で、「テーブルを叩きつけた」という表現がありました。多分、「テーブルに拳を叩きつけた」と表現しようとした部分なんじゃないかと思われますが……。

 確かに、「テーブルを叩きつけた」じゃ、秋山どんな怪力だよって話ですね……。
 たぶん他にも誤字脱字誤用は残ってると思います。
 

 今回のプレイでは、再読性にも注目しました。
 作品の完成度を測るのに、何度も読み返すことが可能かどうかというのがあると言います。
 リズムの良さ、日常シーンと展開シーンの切り替えなどから、再読性は高いと思いました。また、先ほど挙げたような印象的なシーンがあったため、飽きが来にくいのだと感じました。

 作品としての完結性も高く感じられました。
 それは、秋山義文とハマルの感情の完結によりなされているのだと思われます。また、話の規模とストーリーの長さがほとんど一致している感じでした。
 ほんとうにこの完成度の高い作品の続編なんてできるのでしょうかと不安になるくらいです。
 やるとしたら、九條夕子のキメラ王国の野望あたりを中心に展開していくことになるのだろうなと思いました。そのあたりが、物語として語られきっていない感じのところでしたので。

 そういうわけで、今度発売される『キミ箱』には、ものすごく期待しています。
 それでは。

 サウンドノベル版キミはキメラは、とにかく「読みやすさ」を重視した作品でした。
 だからこそ世界観を掘り下げず、設定もぼかす感じで、ライトに収まったのかなと。
 想像の余地があるのも影響?
 文量自体も9万字弱と、そこらのライトノベルよりも薄めで、読みやすいとは思います。

 たぶん……『キミ箱』は、再読性かなり低いと思います。
 16万字とほぼ倍増。難読漢字も増やして、設定説明も詳細にして、
 何よりサウンドノベルのような華が無い。
「小説としてのキミはキメラ」を意識したんですが、正直スマホアプリからのライト層にはかなりキツ目の内容ではと思っています。
 そのくせ一度読んだくらいではわかりづらい微妙な設定や伏線が多いというか……。

 ご指摘の通り、秋山とハマルの感情はサウンドノベル版でほぼ完結しています。
(ハマルに関してはもっと掘り下げられそうですが)
 だから今回は三人称複数視点にして、夕子の息子「芹彦」を中心にストーリーを掘り下げました。
 サウンドノベル版は「人外の教え子と家庭教師の背徳ラブストーリー」でしたが、
 今回は「ジュブナイル」と位置づけています。
 たぶん、「こんなのキミはキメラじゃない!」っていう意見も結構来るかなと、覚悟してます。

 ほんとは『キミ箱』って、別タイトルでやろうとしてたキメラの話なんですけどね……。
 かなり別物だと思います(汗)。

 なんか言い訳ばっかりになりそうなんでこの辺にしておきます。
 差異をひっくるめて楽しんで頂けたらなによりです。

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