はい、同人誌つくります。
何年も前から「コミティアにサークル参加してみたい!」って目標がありました。最近になってようやくアイデアが湧いてきたので、ついに動きはじめた次第です。
以下、「同人誌づくり初心者」が、右往左往しながら制作していく様子をメモがてら書いていこうと思います。
この記事の目次
コミティアって?
早い話、「一次創作メインの同人誌即売会」です。
なお「一次創作」っていうのは、ようするにオリジナルってことです。「二次創作」に対して作られた同人用語なんすかね。
「同人誌即売会」っていうと、コミケのほうが有名だと思います。ただコミケのほうは、二次創作がメイン。コミティアとコミケはだいぶ気色がちがいます。
コミティア公式
「マンガの持ち込みブース」があるのも、コミティアの特色です。多数の出版社がブースを用意していて、マンガを待ってます。ほとんどが著作権法に違反している二次創作とちがって、一次創作は面白ければ即商業化できちゃうと。
コミティア開催は春夏秋冬、年4回。(なおコミケは夏冬の年2回)
無論、コミケよりはるかに動員人数はすくないですが、そのぶん「落ちついたイベントの雰囲気」を味わえるのかなと。(売上重視の場合はコミケいくべきなんでしょうけどね)
なにをどう作るか
世界観資料にちかいイラスト本
『キミはキメラ』という自作品の同人誌を作ります。
既作一覧
↑ 今の絵柄はだいたいこんな感じ。(大きい画像なので一部ディフェンス)
マンガではなく、イラスト本にしようかなと。
ただ、単にイラスト載せるだけながらネットでやりゃいいって話なんで、テキストを含めたデザインにしたいです。
↑ デカデカとイラスト載せるページもあれば、テキストで補完するページもある感じに?
テーマ構想
『キミはキメラ』シリーズは、とある企業に作られた「キメラ」にまつわる物語なんで、「研究資料」や「調査資料」みたいなテイでデザイン考えていくのいいかなと、今ぼんやり考えてます。
扱うテーマとしては、「シリーズの第一作」に絞ろうかなと。第一作の物語を追憶、あるいは補足するようなカタチ────とか。
このへんの構想はおいおい固めていきます。
紙版とデジタル版を作る
紙版だけじゃなくて、デジタル版も作ります。
デジタル版は、BoothやKindleで公開するとおもいます。ほかのダウンロードサイトはたぶん使わないですね。マルチストアしすぎると管理がタイヘンなんで。
↑ Kindle本自体は作ったことがあります。KDPっていう無料の個人出版サービスを利用しました。
ただ、あまりイラスト本と電子書籍って、親和性がよくないとおもうんで(小型端末だとたぶん映えづらい)、そのへんはレイアウトの変更を考える必要があるかもしれません。
Photoshopとクリスタで作る
初めてつくるんで、あまりガチなソフトは使わず、手持ちのPhotoshopとクリスタで作っていこうかなと。(プロはInDesignとかで作るんでしょうけど)
副次目的
イラストとデザインの練習
単に「売る」だけじゃなくて、「軌跡をのこす」。
要は練習がてらですね。楽しんでもらいたい、満足してもらいたいのは当然の大前提として、その副産物をちゃんと意識する。
このノウハウをさらに次の創作に活かしていくと。
素材づくり
描いたイラストは、その本で使うだけじゃなくて、ほかのシーンでも使いたいと思ってます。なにより広報で使いたいですね。
サウンドノベル用の「立ち絵」も同時に作りたいです。
立ち絵って汎用性が高いです。本のキャラプロフィールにも使えるし、もちろんサウンドノベルにも使えるし。「今後のデータ資産を作る」という意味でも、この同人誌制作を有意義なものにしたい。
世界観を深める
本編とは別にこの本をつくることで、作品の世界観をより深めたいと思います。
このへんは実際に描きはじめてみないとわからない部分ではあります。いったいどんな内容になるのか、楽しみにしながら作りたいなと。
体裁メモ
参考にさせて頂いた記事
↑ 原稿作成の基礎知識はここで。
カラーモードはCMYKで
WEBで生きてると「RGB」のほうが馴染みがありますけど、こと印刷に関しては「CMYK」のほうがイイらしいですね。両方とも色の表現法のことです。
参考にさせて頂いた記事
つまるところ、「紙の本はデジタルよりカラーの表現幅が狭い」ということ。
RGBで作ってしまうと、いざ印刷したときに「あれ……? こんな色になっちゃうの……?」となってしまう。CMYKなら最初からカラーの表現幅が狭いから、「仕上がり」にちかいものが作れる────ってことなんすかね。(CMYKはとくに高彩度カラーに対応しづらい?)
まぁ、カラーはデジタル本の下位互換だとしても、紙には紙のイイところがあるとおもうんで。
「塗り足し」という余分部分が必要
印刷には、デジタルみたいに「何もかも寸分違わず」といった正確性はないです。
裁断にズレが生じることもあると。そのズレを事前に考慮しておくのが、「塗り足し」という余分部分です。
参考にさせて頂いた記事
上下左右3mmずつ塗り足し部分を用意するのがポピュラーらしいですね。
そのへん、Photoshopの設定には注意します。
参考にさせて頂いた記事
B5版で
B5版(縦257mm×横182mm)にしようと思います。
ポピュラーなのはB5版とA5版だそうです。A5版はイラスト本としてはちょっと小さすぎるように思えるんで、ここはB5版で。
参考にさせて頂いた記事
フリーフォントで
有料フォントいつかほしいんですけど、ライセンス更新制なうえにメチャンコ高いですからね……。さすがにそこまでの金銭的余裕はないし、活かしきれる気がしません。
おとなしくフリーフォントを使います。
ただフリーフォントといっても、ありがたいことにクオリティの高いものがたくさんありますので、感謝しつつガッツリ使わせていただこうかなと。
参考にさせて頂いた記事
無線綴じの左綴じで
同人誌の「綴じ方」って、「中綴じ」と「無線綴じ」の二つに分かれるそうです。
中綴じは紙の真ん中をホチキスで留める、いわゆる「薄い本」のこと。一方無線綴じは、製本用の特殊な糊(のり)で固定する、一般的な本のカタチ。
また、表紙がどっち側にくるかで「右綴じ」と「左綴じ」がある。マンガや小説は、縦書きであることを想定して右綴じになっている。今回はイラスト本で横文字にする予定なので、左綴じと。
参考にさせて頂いた記事
20ページ以上で(最初は欲張らずに)
最初から何十ページとか想定しちゃうと、息切れして全体のクオリティ下がっちゃうかもしれませんし、短めにしようと思います。
本の印刷は「4ページ×n」が基本。同人誌印刷の最小ページはだいたい「表紙4ページ+本文12ページ」。ただ16ページだと薄すぎて、無線綴じの場合に歪みが~~みたいな記事も見かけたので、20ページ以上はあったほうがいいのかな────という思考です。
入稿データはPSDで
Photoshopで作るし、PSD形式で入稿するつもりです。
イラストっていうと「JPG」とか「PNG」とかありますけど、印刷用のデータとしてはあんまりよくないらしいですね。
また印刷用に設計された「EPS」という形式があるようですが、Photoshopで選択する意味はあまりないという意見を見かけました(EPSを受けつけていない印刷所もある)。なので、よほどのことがないかぎりPhotoshopの場合はPSD形式が安定なのでは。
参考にさせて頂いた記事
50部くらい?
ざっと相場みましたけど、フルカラー20ページ50部B5サイズで、だいたい30000円ちょいなんすかね。
人気サークルでもなんでもないし、初参加なんで、50部くらいでいいんじゃないかなーってとりあえず考えてます。(pixivの比較ページも50部がデフォルトだったし)
pixivの同人誌印刷比較ページ
まぁ30000円なら…………まったく売れなくても傷は浅いレベルなんで。いや、売れてほしいですけど。無料で出版できるKindle本とかと違って、このへんはなかなか悩みどころですわ。
まとめ
同人誌って、作るのめんどくさいね!
今はいろんなサービスがあるから、昔よりはラクそうに見えるけどなぁ。情報もネットにたくさんあるし
作り方はなんとなくわかったけどさ、大事なのは中身でしょ?
……ああ、次回からが本番だよ
イラスト描いて、レイアウト勉強して、デザイン考えて────めんどくさそ!
それが面白いんだろよ
今回は「初期計画」を書き、情報収集を行いました。
次回からはいよいよ具体的な「中身」を作っていきます。また、中身を作るにあたってどんな知識が必要なのかも学んでいくつもりです。
第一目標はなんといっても「完成させる」こと。考えているだけでは何も考えていないのと一緒なんで、ちゃんとカタチにして出したいですね。
なにはともあれ、まったり作っていくつもりです。
今回は以上です。良き同人誌ライフを────ではまたφ(・ω・ )