ネタバレ注意:キミはキメラ 箱庭の鬼
Name : Tacks さん
Title : 『キミ箱』の読後感についていくつか
>昨日、『キミはキメラ 箱庭の鬼』が届きまして、今日先程読み終わりましたので、短いながらも感想をお送りいたします。
読み終えての感想は、まず、ものすごくプロローグ感のある話だったな、というものです。
何か、ものすごく長い話があって、その序章というイメージが湧きました。
恐らく星見さんには大きな構想やアイディアがあるんじゃないかと思いました。それが語られる機会があるのかどうかはいざ知らずですが。
『キミはキメラ』というストーリー自体、「プロローグ」がテーマのひとつだったりします。
たぶん明確な完結を求めている読者さんは、「王国」の行く末を知りたいのかなと思いますが、
ローマは一日にしてならずというか、全部書くのは物理的にムリだと考えています。
「数十年後――」とかで一気に未来を書くつもりはないですし、所詮一部を切り取った「今のドラマ」しか書けないだろうと。
どちらかというと自分は、「感情テーマの完結」に重きを置いています。
続きの構想はありますが、書く機会があるかは不透明ですね。
一応は序・破・急といった感じで、三巻分くらいのボリュームまで構想してました。
テーマ的には完結している、という印象は受けました。
主人公がとある決意をするまでの成長ですよね。テーマ的に収束したところでスパッと終わるところが格好よかったです。むしろエピローグ無くてもいいんじゃないかと。
今回のテーマは大体完結してると思います。
「夕子の目的」についても、わかる人には大体わかったと考えています。
正直あのエピローグは無くてもよかったですね。というか最初はナシの予定でしたが、先方から「もう少しラストっぽい雰囲気を……」と注文を受け、あとから付け足しました。
別に一話完結でも、芹彦のシーンでスパッと切っていいと思ったんですが、
先方くらい普段全く小説を読まない人向けには、あれくらい丁寧なほうがいいのかもしれません。
以前、難読漢字が増えているという旨のことを話されていましたが、特にそのようには感じませんでした。
私には、文章にも無駄がほとんどなく、すっきりして読みやすいと感じましたが、主要対象読者であるティーンズがどう感じるのかどうかはわかりません!
でも、ある程度の読書習慣のある子なら、難なく読めると思いましたよ。
分量も、3時間で読めましたから、それほどキッツイとは感じられませんでした。
なによりです。
今回はとにかく「読みやすさ」を心配していたのですが、
読みやすかった的な感想をちらほらもらって、気をつけた甲斐があったなと。
しかしあれを三時間ってなかなか早いですね。
出版社とのコネもできたことですし、キミ箱の続編や、まったく別の新しい話の企画を打診してはみないのでしょうか。
それとも、もうカンベンカンベンって感じなのでしょうか。
ともあれ、星見さんの次の動きには期待しています。
それでは。
むしろあっちがもうカンベンって感じかもしれません。
なんにせよ売れ行き次第ですかね。数字がからっきしなら、コネもこれっきりかと。
まったく別の新しい話の企画というと、
KADOKAWAニコニコ連合を全否定するような「創作」をテーマにしたSFとか考えてたりしますが、
書くの辛そうだし書かせてもらえなさそうだし、もうちょっといろいろ考えます。
何はともあれ、ご感想ありがとうございますm(_ _)m