twitterでとある放送作家さんが『自宅勤務で頭がおかしくならないためのクイックガイド(lifehacker)』という記事をリツイートしていて目に入った。
タイマーを使った作業効率化。「ポモドーロテクニック」と呼ばれていて、二十年前だかに考案されたらしい。近所の書店のIT系コーナーでずっと面で売れ続けていて、「なんだこのトマト野郎」と気になっていた単語ではあった。学生時代から「タイマー方式の勉強法がある」とも聞いていて、これのことだったのかなぁと今になって思う。
以下基本的な手順(はてなキーワードより)。
- 25分を1ポモドーロとし、やるべきタスクを1ポモドーロ刻み(25分毎)に分ける。
- 25分間は、他の事は一切やらず、タスクに集中する
- 25分経てば、5分間の休憩を入れる
- 4ポモドーロ毎(2時間毎)に30分程の長い休憩をとる
- 後は上記を繰り返す
ありがたいのは、すでに体系化されているということ。もちろん個人の好みによる応用は推奨されてる。デスクワークが主体のIT関係は、作業効率化の文化が随分進んでいるみたいっすね。下手なビジネスコーナーの仕事術本よりよっぽぼ具体的だわ。上の本は翻訳もかなりわかりやすいと思う。
本自体はまだ半分しか読んでいない。その状態でとりあえず実践してみた。
今日は12ポモドーロ。少し無理した感はある。本の前書きでは「私にはせいぜい8ポモドーロくらいが現実的限界」といった風に書いてあった。実際自分も、8ポモドーロくらいで息切れしてた。人間の一日の集中力って、そんなもんすわ。
「慣れ」の生じてない方法だからか、今日はずいぶん集中できた。タイマーはfocus boosterっていうWEB上のタイマーツールを使った。ポモドーロテクニック用のタイマーツールって海外じゃすこぶる多いみたい。スマホにもアプリをインストールしておいて、アナログ作業の時はそっちを使った。
とりあえずのニワカ知識で今日1ポモドーロおきにやったタスクは、
- シナリオの推敲
- シナリオの推敲
- シナリオの推敲
- ポモドーロ本を読み進める
- シナリオの推敲
- シナリオの推敲
- シナリオの推敲
- シナリオの推敲
- ポモドーロ本を読み進める
- 『四畳半神話体系』を読み進める
- サイト更新作業
- サイト更新作業(現在)
といったところ。
TODOシートとかアクティビティ在庫シートだとかは、厳密には作らなかった。最優先タスクは「小説を書き進めること」に決まっている。あとはサブタスクとか、副次タスク(?)のほうをぼんやりと決めた感じで。ちなみに自分の場合は、読書も作業と勉強の一つです。
ちょっと気になったのは、細かな副次タスクの扱い。文章書いてると、単語をネットで調べたりする。それで脱線するわけだ。いやまあ、それをどうにかコントロールしろって話なんだろうが。本の最初のほうでは「そういうのは緊急リストに入れろ」的なことを書いてあった。「メモって先送りにしろ」ってことなのかな? まあ調べないとどうしようもない時もあるから、時と場合だわな。欲求のコントロール。
基本的に目から鱗なテクニックだったけど、中でも目から鱗がボトボト落ちたのは、TODOリストの存在だった。「そこかよ」というくらい、作業効率化分野では当たり前のことなのかなとは思う。でも、自分の場合は「文章を書く」っていう割と漠然としたもので、ずっとその作業なわけで、TODOもクソもねえだろと思ってた。
ただ今日、1ポモドーロおきに終了したアクティビティと進捗をメモしていたら、「ああ、今日は○○と△△をこんだけやったのか」と明確に把握することができた。今までは「今日は割と進んだな」「今日は微妙だった」と、すごく漠然としていて、漠然としてるから不安が残ることが多かった。
要するに、進捗をちゃんとメモしたほうが、あとあと精神的に楽なわけだ。思いついた日にサイトに進捗書いてるだけじゃ、ぜんぜん自分で把握できてない。「今日なにをしたか」なんて、毎日同じことやってたら、メモらないと簡単に忘却する。
「おとといの夜、なに食べた?」
これ意外と思い出せるやつ少ないと思うんだけど。昨日の食事すら思い出せないやつもいるだろ。俺です。今日の朝ごはんすら。
業界だとたぶん当たり前のことを今さら気が付いた今日この頃でした。