サークル活動10年目は、あきらめと変わりめの年でした。
具体的には、「個人創作」はもう厳しいとおもい、「ブログ」に注力しはじめた。
結果、ブログのアクセスがめっちゃ伸びました。
「じゃあもう、創作やめるんか?」────んなわけねぇだろと。
この記事の目次
「電子書籍、のびしろなくね……?」
2冊のKindle本を出版しました。
『キミはキメラ 騎士が忘れた白い獣』は、そこそこ売れました。『マチノケモノ ドロ使いの街』は、サッパリ売れませんでした。
ただ、この「売れる売れない」も、ちっぽけな話で。
KDP(Kindle個人出版)────もうキツいです。「Kindle Unlimited」バブルがすっかり弾けて、見る影もありません。
とてもじゃないですが「のびしろ」を感じられない。
これからもKDPは利用させてもらいますが、「メイン」ではやれない。「サブ」的につかっていくのがせいぜいだとおもいます。
「サウンドノベルは収益化がムリゲー」
収益化という意味で、サウンドノベルは電子書籍よりも厳しいです。
日本にまともな「サウンドノベルのプラットフォーム」はありません。みんな「無料で当たり前」だとおもってるんで、仮に人気がでたとしても、ほとんど利益にならない。
やるなら海外向け(おもに中国)で、Steamゲーやスマホアプリですが、カンタンに手を出せるものでもない。開発には年単位かかりますし、ローカライズには何百万もかかる。
また、ためしにブラウザノベルを連載してみましたけど、このアクセス数やリアクション数ではとうてい「やる意味がない」と感じました。
▼ がんばった
「アダルトコンテンツ」や「二次創作」なら、日本でも収益化できるかもしれませんが、個人的にあまり興味がない。
『キミはキメラR』がスマホで30万ダウンロードもされた。結果が────いまのジリ貧です。個人でサウンドノベルの収益化をするのは、ほんとうにむずかしいとおもいます。
よほどの余裕ができたら、またやります。
「ながいストーリーは需要ナシ」
「ながいストーリー」自体が、この時代には合わないんだとおもいました。
テキストをたのしむには、「読解力」と「想像力」が必要になります。日本人にはその両方がない。娯楽といえば、マンガと動画とゲームばっかりになるんじゃないですかね。
どうしても、ながいストーリーを読ませたいなら、豊富なビジュアルを用意する必要がある。創作の「バリアフリー化」。読解力も想像力も欠如した人間のために、制作側がとことん「わかりやすく」しなければならない。
「わかりやすい創作」ばかりが今後もふえていく。人間はどんどん読解力と想像力をうしなっていく。一億総機能的文盲社会。すげぇ世の中ですわ。
人間を愚鈍にするための創作なら、無いほうがいい────そうおもうと、手が動かないです。「低いほうに迎合したくない」きもちと、「多くのヒトに読まれたい」きもちが反発しあって、身動きがとれない。
ただ、アタマではもう理解してます。「迎合」するべきなんです。創作物でメシが食いたいなら。どんなキレイごと言ったって、読まれなければ始まらない。どんなにくやしかろうが、「大衆」に合わせるべきなんです。
「みじかいストーリー」で、「バカでも理解できるストーリー」にするべき。
自分は、そういう短くてわかりやすい創作物も好きです。短いモノって、意外と奥深いですから。
手を動かせないのはただ単に、「大衆の愚かさ」に目を奪われて、心が囚われているから。「自分がほんとうに好きなモノ」が、まわりに散らばるクソのせいで見えなくなっている。心のまよい。
いいかげん、割りきるべきだとおもってます。
「ブログのアクセス数が5倍に」
2018年、一番成長したのはブログでした。
1日200人とかだったのが、1日1000人になった。5倍。ドエラい成長です。
ブログは、やりがいがありました。書けば書くほどアクセス数がのびる。
Googleのシステムで利益も得られる。YouTubeといいスマホアプリといい、やっぱりインターネットはGoogleさまの天下なんだよなぁ────ため息まじりにそうおもいました。
もはやブログで一番不人気なコンテンツは「創作」です。
Googleは、消費者と創作者の絶対的な「隷属関係」をつくりあげました。Googleの価値観では、創作するよりも、消費するほうがエラい。YouTubeの無法地帯化がまさにそれ。著作権もクソもない状況。律儀にルールを遵守しているのがバカバカしくおもえるほど、みんな他人のコンテンツを盗んで、利益を得ている。
Googleはこれからも、世界からクリエイティブを奪っていくでしょう。
でもGoogleのおかげで、多くのヒトが「個人で生きられる」ようになった────それも間違いない。Googleは悪でも善もなく、ただのベンリなシステムです。
あとはもう、やりかた次第なのかもしれません。
「Skebはじめました」
▼ イラストリクエスト募集
よければリクエストください。
リクエストがくればくるほど、絵がうまくなるし、創作のカテになります。
「イラストなんて無料で描けや」っておもうヒトもいるでしょうけど、それじゃ上達しないし、なにより続けられないです。
あらゆる手段を駆使して、技術をみがき、創作を続けたいとおもってます。
まとめ 「創作の技術で────」
もう、「個人の一次創作」には需要がない。
でも、「個人の創作技術」には需要がある。
ブログのアクセス数が1年で5倍になったのは、創作技術のおかげです。「書くこと」は、小説やサウンドノベルですり切れるほど修練してきた。デザインだって創作で学びました。
まず、創作技術で生きる。
一次創作もつづけますが、優先すべきは土台づくりです。
自他への失望感の底で────新たにおもった1年でした。