【感想レビュー】仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判【ネタバレ注意】

 

今回のレビューは肯定的な意見ばかりではありません


「『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』が全編通して楽しくて楽しくてたまらなかった!」という方にとっては不快な内容があると思います。また、ネタバレを多く含みます


以下、勉強とメモがてら感想レビューを書いていきます。

 

AmazonPrimeVideoページ

Amazon.co.jp: 仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判を観る | Prime Video
人間によるアマゾン殱滅作戦は佳境を迎えていた。この世に生存が確認されているアマゾンは残り2体、「水澤悠/仮面ライダーアマゾンオメガ」と「鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ」。この2体を狩れば、すべてが終わる、はずだった。 「アマゾン畜産計画」と謎の養護施設、水澤悠を追うアマゾン駆除組織4C、共生と競生、肉食と草食――

 

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映画化の時点でイヤな予感

 

もともとTVドラマだったものが映画化して、「めちゃくちゃ面白かった!」というパターンはわりと珍しい気がします。(アマゾンズはAmazon限定配信ですが)


本来1時間×n回のドラマが、2時間ポッキリの映画になる。この時点で相当な「ストーリーの圧縮」が予想されます。


また、「新規にも喜ばれるものを目指すか」「既存に喜ばれるものを目指すか」の二択が生じるため、下手すると中途半端になりかねない構成上の難しさがある。

 

 

開始3分でさらにイヤな予感

 

導入シーン、主人公のアマゾンが兵士たちに追われています。


このシーンがだいぶ「マヌケ」に見えてしまった。緊迫感がまるでないというか。「逃走しているアマゾンを追う兵士たち」というシーンなのに、みんなベチャクチャしゃべりながらトロトロ歩いてるだけ。たまに思い出したように発砲。ものすごく近い距離なのに、主人公ぜんぜん動けてないのに、まったく弾が当たらない。


「まさか、主人公をわざと逃がそうとしてるのか……?」という、「伏線」を一瞬思いましたが、そんなんじゃぜんぜんなかったです。


兵士たちはトロトロ歩き続けて、やがて主人公を追い詰め、発砲。そこへヒロインが「やめてー!」と乱入してきて、主人公の代わりに撃たれてしまう。――――あまりに芝居じみていて夢オチを疑いましたが、現実でした。

 

 

なぜかカルト教団の館へ辿りつく

 

負傷した主人公とヒロインは、「偶然にも」、奇妙な館のちかくに漂着します。


要するに「アマゾンたちは引かれ合う」ってことなんでしょうけど、あまりに唐突な展開です。(ここでやはり尺の都合を感じた)


そしてそのカルト教団の人々との生活がはじまると。(別室には「伝説のヒモ」氏がなぜか囚われている)

 

 

あっという間に大集合

 

「肉食アマゾン」と兵士たちの襲来があり、また主人公がピンチに。そこへノザマペストンサービス(主人公がいた駆除班)の面々がかけつけて救出します。


主人公の母親である研究者からの要請で来たとのことですが、「なんでこの場所がすぐにわかったの……?」という疑問。そしてその疑問はとくに解消されません。これもおそらく尺の都合で描写カット。

 

 

「アマゾン牧場」でぐっと引き込まれる

 

この設定はアマゾンズらしく狂っていて好きです。


ここで「草食」「肉食」というワードの意味がわかりはじめると。


また同時に、「最初の急展開はまぁいっか!」という気になりました。一時的に。

 

 

根拠のない「マヌケ行動」連発はわりと冷める

 

全編を通して、「このキャラは有能だな!」という行動はとくにないです。みんながみんな常識では考えられないマヌケな行動をとり続けて、そのせいで悲劇が生まれている。


その最たるものが、「牧場主が解放された鷹山をスルーするシーン」かなと。


さんざ厳重に管理してきただろう鷹山を、子どもが逃がしてしまう。で、なにがヤバいって、その場に「牧場主」たる敵アマゾンが同席してるわけです。なのに「あっ、逃げた子どもたち追わなきゃ!」みたいなノリで、牧場主はその場にいた鷹山をスルーしてしまう。しかもせっかく深手を負わせた主人公のこともスルー。


そしてその後、牧場主はベルト回収した鷹山に狩られる。マヌケすぎて意味がわからなかった。

 

 

互いの「守っていたもの」があっさり瓦解

 

悠と鷹山の最後の衝突、そして決着。


ここは絶対に避けてとおれない必然性を感じましたが、べつにこの映画でやらんでもよかったんじゃないかなとも思いました。「この映画で使うにはモッタイナイ」という意味で。

 

 

エンドロールで脚本が違うことに気づいた

 

アマゾンズがアマゾンズたり得たのは、「小林靖子脚本」だったからこそだと思います。この映画をみてなおのこと確信しました。


この映画では、小林靖子氏は脚本ではなく「監修」。別の方が脚本を担当しています。


それじゃ「なんか違う」のも当然だよなというのが、エンドロールを最後まで見終わった感想でした。

 

 

まとめ「モッタイナイ」

 

脚本は変わってるし、殺陣は酷く、舞台もずっと同じで低予算感、急展開の補完もなく、ラストは悪役の悪ふざけアドリブ、キャラのプライドもあっさり崩壊、なんか良いことっぽいこと言って終わり。


ハッキリ言って全体的に酷かった。


致命的だったのは、やはり「脚本」かなと思います。そりゃ脚本変わればシリーズファンはハテナ浮かべますよ。なんで脚本を変えたって、映画化含めた「大人の事情」なんでしょうけど、そんなくだらないもんで作品を穢すくらいだったら最初から「完結させるな」って話です。脚本を書いた方が悪いんじゃない、企画した人間が悪い。


「アマゾンズ」そのものは面白かった。ただ、この映画は駄作に近かった。それだけのことなのかなと。少なくともこの映画で、完結させるべきではなかった。「もっと無様に生き続ける」べきだった。仮にどんなにつまらなくなったって、せめてそれを創った人間の手で終わらせてほしかった。残念に思えてならないです。


今回は以上です。「脚本変えたらそりゃダメでしょ」の最たる例として、とても勉強になりました。ありがとうございました。

 

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