【映画】2009年版『ハゲタカ』感想レビュー【ネタバレ注意】

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AmazonPrimeビデオで2009年映画『ハゲタカ』を見ました。


以下、興味深かったのでメモがてら感想レビュー書きます。ネタバレあるのでご注意ください。

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『ハゲタカ』概要

〝 ハゲタカ=天才ファンドマネージャー・鷲津が日本企業に次々と買収を仕掛け、企業を「再生」させていく姿を描き、大反響を巻き起こしたNHKドラマ「ハゲタカ」。“企業買収”という斬新なテーマと迫力のストーリー展開、骨太な人間ドラマで、国内外で数々の賞を受賞した本格的社会派ドラマを完全映画化。世界金融危機前夜の混迷する現代日本に、今度は赤いハゲタカが舞い降りた・・・。 〟

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2008年にNHKで放送されヒットした、真山仁原作の経済ドラマです。

原作もドラマ版も見てないけど楽しめた

自分は「原作小説」「2008年ドラマ版」「2018年ドラマ版」、見ていません。なのでほとんど事前情報ナシに、ふと目に付いたこの映画を見ました。


映画版はドラマ版の4年後の話(原作名『レッドゾーン』)で、ドラマ版で主人公の鷲津とライバル関係だった誰々との共闘────という熱い展開あるので、ドラマ版を見ていたほうがより「ニヤリ」とできたのかもしれません。


ただ、「過去に何かあったんだろうなぁ」感は映画でも十分醸し出されていたので、さほど違和感はなく。「過去を想像する余地」も個人的には面白かったです。

感想

映画の主人公は劉一華

劉一華(リュウ=イーファ)は、主人公・鷲津の敵役として登場しますが、映画では終始イーファの方にフォーカスが当てられている印象です。


建前上は鷲津が主人公ですが、この物語の中心は、間違いなくイーファにあった。


リュウ=イーファとは何者なのか。どういった思想の持ち主なのか。それが秘められているため、気になってぐいぐい終盤まで引き込まれました。


イーファが床に散らばったお札をかき集めるシーンと、その後の守山が同じくそうしたシーンが、作中でもっとも印象深いものとなりました。「こいつはただの悪役ではない」、そう確信させられるシーンです。


あのお札をかき集めるシーンは、何とも言えない苦しさを感じさせられた。そしてこのシーンを境に、冷徹なビジネスマン「リュウ=イーファ」の化けの皮が剥がされていった。

恋愛要素・お笑い要素は一切ナシ

とってつけたような恋愛要素もお笑い要素も一切ないです。


最初から最後まで、混じりっけなしの経済ドラマ。緊迫感と共に始まり、策略、謀略、怒り、哀しみ、日本への失望と希望、金とは何かに尽きます。

結末は陳腐で呆気ないが、これ以上の王道感もない

この物語の結末は────リュウ=イーファという男の顛末は、ハッキリ言って非常に陳腐で呆気ないものです。演出もどこかチープだった。


ただ、その呆気なさこそが狙いであり、王道であるとも感じました。これ以外の結末では、たしかに生温さが残ってしまうかもしれない。残念だとおもうのは、ひとえにリュウ=イーファという人物を惜しむほど引き込まれた結果なのだと思います。


少なくともこの物語は、悲劇である必要があった。

守山の赤いアカマGT

ラスト近く、守山が赤いアカマGTに乗っているシーン。


あれは意図的に、助手席を映していたのだと思われます。


利用されていた守山が、イーファを純粋に悼むとも考えづらいし、その過去を知っていたとも思えないですが(イーファが守山の正社員待遇に尽力していたことも)、あれは間違いなく、イーファへの弔いのシーンだった。


二人がお札を拾い集めるシーンがもっとも印象的だった手前、守山が赤いアカマGTに乗っていたシーンは、次いで印象深いものになりました。友情などありえない境遇のはずなのに、結果としてそれを感じざるを得ないシーンだった。

まとめ

非常に渋くて硬派な脚本で面白かったです。


俳優陣の演技も素晴らしかった(演技が素晴らしかった分、「えっ、このヒトのシーンこんだけ?」というのもありましたが)。


映画『ハゲタカ』、とても良かったです。


今回は以上です。良き映画ライフを────ではまたφ(・ω・ )

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